来ましたMy brother

前日までの疲れでフラフラの朝
そんな事は言ってられない

なんだって
日本から約20時間かけ
遠路はるばる弟がくるんだから

エチオピア
ボレ国際空港に迎え行くと
出てきました。
ブロッコリーのような頭
我が弟とは思えない細い目

間違いない
弟の大輔です!

お盆休みと有給を使って
11日間エチオピアの旅

エチオピアを満喫してもらおうと
計画に計画を重ねていました。

初日は
首都でエチオピアの皮製品巡り
隊員送別会に同席させてもらい
インジェラにトライ

翌日からは
エチオピア北部
ハウゼンの岩窟教会へひとっ飛び

地球の歩き方にも載ってない
秘境があるんです!


途中7mほど命綱を貸してくれる場所がありましたが

それ以外も踏み外せば
ヤバいでしょって所だらけ

最近エチオピアの隊員で
オススメ観光地になってるので
甘い気持ちで来てしまいましたが

登山でなく
ライミングです。

軽装で重い荷物を背負ってきた我々

めちゃ疲れました。
それでも
・アブナイナヤマタ
・マリア⁇何とか
2つの山を合計4時間で制覇しました。
(通常は6時間かかるそうです)

帰りのメケレ市内に向かう車内
あまりの疲れに眠りに落ち
疲労と空腹な2人を待っていてくれたのは

メケレ隊員特性の日本食
シニアボランティアの水村さん宅で
牛すじ煮込み、うどん、鶏肉の甘辛炒め、その他含め6品の御馳走を頂きました。

疲れた身体に染み渡る日本食

水さん、メケレ隊員のみんな
本当ありがとうございました。

そして翌日5:00に
水村邸を出発し
エチオピア世界遺産ラリベラに向かうことに

バス停に着くなり
幸運にも直ぐにバスに乗れて直ぐ出発

経由地のウォルディア(前任地)には11時過ぎには着きました。
この調子なら14時にはラリベラに着ける

と思いきや

乗り継いだバスがハズレ
乗客の乗り降りも多く
道もボッコボコ
全然進まないし
車内はぎゅうぎゅう
それも臭い
(私は当たり前でも弟にとってはヤバかったみたいです)

ついには
大雨の中
目的地のラリベラに行かないと言われ降ろされる

流石の私もキレる
土砂降りの中で
ドライバーと口論し
約束が違うと罵倒してやりました。

アムハラ語が使える日本人舐めんなよ。

結局乗り継ぐことになりましたが

雨の中
エチオピア人とアムハラ語で喧嘩する兄は凄かったと
後々になり弟に言われました。

そんなこんなで
ラリベラに着いたのは
19時…
もう辺りは暗いし土砂降り

急いでホテルに入る
電気のつかない共有シャワーで
冷え切った身体を温め

晩飯はバスで乗り合わせた
ドイツ人2人と意気投合

アムハラ語が話せない外国人は
いい鴨です。

私達と同じようにバスを乗り継いできた彼等は
アムハラ語でやり取りする私が
アメージングだったらしく
You are my lifesaver
って言われちゃう程!笑

そして翌日
世界遺産ラリベラへ…
といっても朝の便で首都に戻る予定になっており時間がない

ちょっとしか観れないのに
1000ブルの入場料も勿体ない

遺跡の近くで
子供達の仲良くなり
エチオピアダンスを踊ることに

すると
私がウォルディアのMusic video に出ていると話すと
知ってる知ってると
もう有名人

そのまま子供に
ラリベラみたいんだよねー
と言うと

オッケー
着いてきて!

後を着いて行くと
入場ゲードを素通り

なんか知らない扉をくぐり
岩壁を横目に歩いて行くと

ここ観る?
うん
洞窟を潜り抜けると

どん!

わぉ
ラリベラの岩窟教会じゃん!

いきなり表れて面食らう
間髪入れずに
警備員に注意され追い出され
逃げる子供達

何とか言い逃れをして
警備員を巻いて退散

一瞬だけでしたが
ラリベラ観れました。

世界不思議発見みたいでした。

子供達にとっては
遺跡はかっこうの遊び場なんですね

抜け道、裏道、いっぱいあるんでしょう。
たぶん
世界各国からラリベラに来る観光客は大勢いますが

裏口からラリベラに入ったのは
わたし達だけでないでしょうか。

いやー
ハラハラドキドキの
ラリベラでした。


そして飛行機で首都に戻り
革製品を買い占める
ジャケット2着に
母、姉のバックも買って
買い物も満喫

ようやく旅の前半が終わる

ここからは
私の活動地
エチオピア南部アルバミンチの旅

活動先の
アルバミンチ大学を観せ
同僚たちに弟を紹介

翌日から二泊三日で周辺の村々を巡るツアーへ

電気が全くない村で
テントを張り兄弟2人でキャンプ

一面広がる満点の星空の下
ビールを飲む

社会人2年目の弟
日本社会の厳しさを感じていました。

私もちょっとだけ社会人してたので弟の気持ちは分かります。

昔の記憶を辿り
出来る限りのアドバイスをしたつもりですが

ブランク空き過ぎて
参考にならない兄

日本で働くって大変だわ
2人で思いに老けました。

この南部の村巡りもディープなモノとなり、他の観光客は体験出来ない事が満載でした。

そして
旅も残すところ2日
町に戻り
鶏をマーケットで二羽買って
焼き鳥にチキン南蛮

既に北部からインジェラを嫌いになり
南部の旅でインジェラが喉を通らなくなった弟にとって

この鶏さんは格別
アホみたいに食ってました。

たらふく食べた翌日も
アベラ、イサック宅を巡り
合計6食
満腹の上に満腹になり
わたしが体調悪くなる程

遂に日本に帰国する日
私はケロッと起きましたが

何やら弟の調子がおかしい
慣れないローカルフードを食い過ぎ
消化不良を起こした様子

何度もトイレに行き
水以外は欲しくないと言う

実はタイミング良く
アルバミンチの町中が約3日間
停電と断水が続いてしまい

埃と汗まみれで村から帰っても
シャワーも浴びれない状況が続いていました。

エチオピアの北と南
陸路移動もあり
慣れない土地で食事も合わない

最後は
もう早く日本に帰りたいと
言ってました。

やー
ちゃんとお腹も壊して
良くも悪くもエチオピア大満喫の11日間の旅

(お腹を壊す事も私の計画に入っていました!笑)

これ以上
この国を体験できるツアーはないでしょう。

帰国した弟から連絡来て
日本着いて空港で寿司食いまくったけど体重計のったら3kg痩せてたそうです。

以下↓弟とから
日本社会は大変だけど
それでも
日本がいいよ
飯美味いし、風呂入れるし、綺麗だし!

私のように
弟がアフリカに逃亡する事はなさそうです。

頑張れ弟よ
日本はいい国だろ!


弟とのエチオピア旅行記でした。


ハウゼンの絶景


命綱クライミング


ラリベラ案内してくれた子供たち


インジェラにトライする弟


アベラの息子に唐辛子勝負を挑み見事に撃沈される


最終日、弟のTシャツに書かれているのは I can not do anything お見事!