3rd Report

7月上旬の話しになりますが

4〜6月までの3カ月レポートを提出しました。

久しぶりのレポート作成
英語の文書作るのも久々で
頭が回らない…


あー
書きたいことはたくさんあるのに


所長が来た時に日本語では作ってみたけど

日本語を英語に訳す作業は逆に大変…

いつまなら
簡単な英語の表現だけ使ってるけど
英訳になるとそうはいかない

昼間はプール開設準備
パソコンいじる時間はないから
夜ホテルの部屋に戻って作業

あーもう2時、3時に寝るのが当たり前の2週間

出来上がったレポートを
赤ペン先生アツネに見せると
ものの30分で添削修理

Waho!!

10枚のレポート添削をさらーっと

英語もっと出来るようになりたい…

さすがです
あつこさん!

なんだかんだで
ちゃんと期限内にレポート提出できました。


さーて
一息つきたいところだけど
7月末は中間報告会

あー
英語でプレゼンなんて
私にはキャパオーバー…

準備するしかない

これまでのレポートが自分の武器!

頑張ります!

下記3rd Report です。

マラリア予防薬

マラリア予防薬

私の住むアルバミンチは
標高1300mでマラリア蚊の流行地帯なので予防薬を服用しています。

以前も少し書きましたが
週一回服用と
毎日服用の2種類があります。


私の場合は週一服用の薬を長く使用してましたが副作用が強く出てしまいました。

気分の落ち込みが激しく
何でもない事でも気にしてしまったり…
そして体力が落ちた時にくる悪夢

いろんなパターンがありますが
大蛇に襲われたり(蛇大嫌い)、巨大カブトムシが出てきたり
それも
一晩に6回も7回も起きてしまう。

流石にホテルのオーナーが部屋のドアを蹴破って私を殺しに入ってきた悪夢は
流石に大声で叫んでしまいました。

そんなこんなで
毎日服用タイプに変える事にしました。

経過は…
順調です。
気分爽快
悪夢なし!

変えてよかった

1つ服用作用が出てるとしたら
日光過敏になること
40度近くの気温と強い日差し
プールにいたら尚更

日焼けし易くなったせいで
疲れが残っちゃう


薬を常服するのは
私には合わないみたいです。

でも亜熱帯マラリアにかかって死にたくない…

服薬する時間を夜に変えたら
だいぶ日焼けも楽になってきたので
このまま頑張ります。

誰が主役

プールが満水になった!
やっと水泳ができる。

前日に雨が降っていたから
ペットボトルに塩素入れて浮かべといてね。
そう言って家路についた金曜

土日はプレゼンの準備をさせてもらうためにお休み

さー月曜だ
水はどんなかな〜
綺麗かなーと
ウキウキしながらプールに着く

ん?
ペットボトルが浮いてない…?

そして水はGreen…

ちゃんと指示したやん
なんで?

なんで塩素入れてないの
そりゃ緑になるよ
雨降ってたじゃん

いつも
出来るだけスタッフに期待はしないようにしてるし
ミスがあっても仕方ないと諦めてきたけど

5カ月ぶりのプール
みんなでジェネレーター修理して、いろんな部署の人がたくさん助けてくれて再開できた

諦めきれない気持ちを
素直にスタッフ達に伝えました。


何故だ
あんなにライフセーバーの仕事を望んでいて、やっと始められるのに始めから水は緑

何も前回の変わってない
俺も何も水質管理の知識なんてなかったよ!

みんなで観察して記録して
ノウハウを付けてきたんじゃないか。
これは人的ミスだよ
防げた事じゃないか

副学長までお願いしに行って
みんなに協力してもらったのに
こんな仕事やってたら
誰もリクエストなんて聞いてくれるはずがないじゃない。

君らの責任感は何なんだ

お願いするだけして
自分の仕事の責任を果たせないなんて

いつも愚痴ってる
オフィサーと変わらないじゃないか

私の気持ちをぶつけて
スタッフからの説明を聞くと

私が指示を出したスタッフは薬品庫の鍵を持っていなかった

鍵を持ってるスタッフが来ても
何の伝言も無しに帰ってしまったという事だった

んー
これはミスコミュニケーションだった


私だけが
金曜に塩素を入れないといけないと
シリアスに感じていたけど

スタッフは感じていなかった…


これまで観察してノウハウ付けてきたけど

考えてアクションをしていたのは私だけだったのか…

スタッフは私の指示を聞いてただけ

自らの考えはなかったんだ


そーさせてしまっていた自分のやり方を反省しました。


よし
これからは
私は指示を出さない
みんなで考えよう

わたしの意見も1つの意見に過ぎない

私含めてライフセーバー4人みんなで話し合って決めていこう。


そういう意味では
今回の失敗はいい教訓になる

みんなで話し合ってトライして
結果がダメな時もある

でもトライする事が大事なんだ
話し合ってトライして
結果だめなら次の方法が分かる


雨降って地固まる


指示を聞き流してしまった
アイヤロ(スタッフ)も反省しているようで

虫やゴミが浮いていたら
せっせと網ですくうようになった


今日は水質どうかな?
塩素いつ入れる?
何キロ
どうやって散布する?

みんなで考える事が大事

私は主役じゃない

彼等が主役

今回の件で
わたしもスタッフもとても良い教訓を得る事ができました。


緑がなんだ
すぐに綺麗な水に変えてやるぜ!

How to lift and carry the patient


ゲットした毛布でもう1つ指導したのは搬送方法

毛布の両端を丸めた
簡易ストッレッチャー

4つ端と腰の部分にそれぞれ付いて
6人でキャリーする方法です。


棒2本あれば
毛布を織り込み
2人でキャリーできます。

毛布がなければ上着を使って担架にする事もできます。

これらは
日本の災害現場でも使われているようです。
日本の救急隊の方々の知恵や工夫は凄いなとつくづく思います。

自然災害が毎年のように起きる日本

その日本で活躍されてる消防、救急隊、病院関係者の技術やノウハウは世界随一ではないかと思います。

こういう知識は
どんな場面でも役立ちそうです。


こんなやり方もあるよ!
という方がいらっしゃいましたら
是非連絡下さい。

よろしくお願いします。

毛布で頚椎


さー
スイミングプールにおいて
事故が起きるとすると何があげられるでしょうか。

もちろん溺水事故もありますが

1番は飛び込みによる頚椎損傷


特に私の活動してる
アルバミンチ大学のプールは
イケイケの学生君たちが乗り込んできます。

スタッフがいくら注意しても
アホみたいに飛び込む彼等

良く怪我しないよね

こんな水深で頭から飛び込んだら
死ぬだろお前ら

と思う場面もしばしば

もちろん
飛び込ませないために
注意ポスターやアナウンスの徹底はやっていきますが


ライフセーバー
事故を防ぐだけでなく
万が一事故が起きた時に適切な対応をしなければなりません。

という事で
アルバミンチ大学のプールのライフセーバー達に

頚椎損傷の処置を教える事にしました。

日本や諸外国では
頚椎損傷の際に

ネックイモビライザー
バックボード

という物を使い
傷病者の固定を行い
救急隊に引き継ぐようになっています。

この処置はとても難しく
固定の手技に不備があれば
逆に容態を悪化させてしまいます。

お分りのように
首はとても重要な器官で
首から下が動かせなくなる危険生もあり
頚椎の損傷箇所によっては
呼吸器官への神経が損傷し死に至る事もあります。

そのために
日本のライフセーバー
バックボードでの固定練習を何度も重ね
事故の際は、最新の注意を払って対応します。

ライフセーバー
医療行為はできません。
傷病者の安全確保と容態の悪化を防ぐための行為しかできないようになっています。


さー
話しはエチオピアに戻ります。
大きなサッカーの試合でバックボードを見た事はありますが

もちろん
アルバミンチ大学にバックボードはありません。

どうするか

大学時代
ライフセービング部の部活の勉強会で毛布を使った頚椎固定を方法を思い出しました。

ネットで調べると
日本の災害現場や救急隊でも行われている手技のようです。

部活の勉強会で
OBで救急隊で活躍されてる方に指導を受けた経験が
ここエチオピアで活かされました。

首都にある
JICAドミトリーで古くなった毛布をもらい

3人のライフセーバーに指導を行いました。


頚椎捻挫と思われる比較的軽度の際は
傷病者の死角から声をかけ首を動かすことは絶対にしてはいけない

そのため、必ず傷病者の正面から声をかけ頭部を固定し
2人1組で毛布を首から前にクロスさせて吊り上げるように固定する。

家庭で実際にやって頂けたら分かりますが
これだけでもかなり固定されてる感があります。

そして
水中でのアプローチ

この場合はプールに飛び込み
頭部を打ち付けら脳しんとうを起こしたか頚椎損傷が激しく
身体を動かせなくなっている事が考えられます。

まずは
クラゲ浮きになっている傷病者の両腕を取り、ストーリームラインのように両腕を保持します。

これにより
傷病者の頚椎は固定されて動揺がなくります。

そして身体できるだけフラットにして呼吸が出来るように傷病者の身体を反転させます。

この後にバックボードや板を傷病者の下に滑りこませ
プールサイドに引き揚げます。

意識、呼吸の確認を行い
必要であれば心肺蘇生法を行います。

今回
バックボードがないので
全ての手技を行えませんでしたが

スタッフ達が大き目の板を用意してくるとのことだったので
モノが揃ったら全部通し指導したいと思います。


最後に
今回の対応について
私の経験と教本やネットで調べたモノをベースに指導を行いました。

しかし、これが確実だと自信を持って言えないのが本音ですら、
そのため
コメントやアドバイスがありましたら是非連絡頂きたいです。

基本的にライフセーバーの出来る事は限られているし、
もちろん搬送先の病院Dr.の指示を聞きにも行きます。

出来る事の限界はありますが
もっと良いやり方、考え方、
なんでも構いません。
医療関係者やライフセーバーに限らず、アドバイス頂けたら幸いです。


よろしくお願いします。


1つだけ
今回いろいろとFA、頚椎損傷など指導してよかった点は
アベラ達ライフセーバーの自信を付けさせる事が出来たことです。

これまで
遊泳者に厳しく注意するしかなかった彼等から言われのは

これまでは何も知らなかった。
だから事故を防ぐために怒鳴るしかなかった。
でも今は何かあれば対処する術がある。

とても良い表情で感想を言ってくれたアベラ

そうなんです。
分からないからこそ
怖いんです。

ライフセーバーだけど
知識も技術もない
それは現場に立つ彼等が日々感じることです。

何かあれば救える
その安心感が
水泳を楽しみに来た遊泳者に伝わってくれたらいいなと思いました。

FA

FA(first aid)

プールに水がない5月上旬から
アベラ達のモチベーションを上げるために応急処置の指導を始めました。

まずは三角巾の使い方

・折りたたみ方
・本結び
・肩の吊り方
・畳み方

日本で日赤の講習会を受けた方は懐かしく感じるんじゃないでしょうか。

2つ折り、4つ折り、8つ折り
自分の腰に巻いて本結びをしてみる

ちゃんと解けるかな?

出来るようになったら

お互いに相手に対して本結びをしてみよう

相手に対してやるのは
また少し難しい

しかし
回数を重ねる毎にうまくなってくる

出来るようになると
すぐに教え合うエチオピア文化


そして肩を吊る

ちゃんと傷病者と会話をしながら
楽な高さで吊る事

爪の色で血色が分かるように指先は出しておくんだよ

首元の結び目は末端処理でクルクル巻いて痛くないようにクッションにするんよー


アムハラ語とゼスチャーで説明

みんな数ヶ月ぶりのライフセーバーとしての講習の時間

始めての事ばかりでも
真剣にそして楽しそうに
三角巾の練習をしていました。

そうそう
彼らの仕事はセメント固める仕事じゃなくて、ライフセーバーなんだよね

みんなの
イキイキした顔が観れて
こちらもやる気が出てきました。


次は
毛布で頚椎保護

プライド

更新が滞ってしまっていてすみません。

書き溜めてたものをこれからアップします。

 

5月初めの話し

アベラ達のモチベーションが低い......

 

私が小さな棚を作りたいと思う

インフォメーションボードを作らないか

 

いろいろ提案しても

反応が鈍い、

どうしたんだろ....

 

こないだまでプラスチックボトルでフェンス修復したり

自分たちでその経験生かしてガーデン作ったり積極的だったのに...

 

否定的な反応に

こっちもまでモチベーション下がってしまう。

 

制作途中のペットボトルガーデンはいつ再開するの?

 

私の気持ちを察したのかアベラが説明してくれました。

 

私がいない時

プールに水を入れてくれと所属部署に頼みに行ったとき

 

水が無くても

お前らにはセメント固める仕事があるだろ

そんな風に言われたようです。

 

なるほど

それはプライドが傷つく

 

彼らの仕事はライフセーバー

 

土木作業員ではない

 

水が無くても

みんなで仕事を見つけて

プール周辺の改善策を考えていた時は

そんなこと考えてなかった。

 

日本人だったら

仕事環境を自分たちで良くしていくのは当たり前

 

その精神をわかってほしいと思ってやってきたけど

彼らの仕事に対するプライドも大事にしたい。

 

プールに水が無くてもできることはある

アベラ達がやる気を出すためにも

ライフセービングの指導を再開しよう。

 

こんな感じで

5月上旬から水が入るまでに行ってきた

指導内容をこれから紹介します。

 

もっとこんな風にやったらいんじゃないとか

ご意見ありましたら是非コメントください。