エチオピアの年末

2016/12/31
エチオピア暦なため通常出勤
朝プールに着くと同僚にお願いしてた鶏がお出迎え
丸々と太り元気が良い雄鶏
200birr(1000円)

同僚のスイム練指導
プール監視をして
午前で帰らせて貰いました。

鶏を抱えそのままの足で
バジヤジとミニバスを乗り継ぎ
あつねー宅に到着

コケー♬

そこから調理準備
お湯を沸かし
炭に火をおこし
焼き鳥用の竹を割いて

さー始まる
鳥の解体

同僚のアイヤロ自慢の鶏
気付いたら縛っていた紐がほどけ
鶏必死の逃走劇

何とか捕まえ
頭を持ってナイフで首を切る

ネットで勉強しましたが
初心者なのでここは
友人にお願いしました。

鶏の捌き方はネットにたくさん乗ってますので参照下さい

簡単に言うと
〆た後は
熱湯かけて羽をむしり
産毛を火で炙り
皮剥いで、
部位ごとごとに切り分ける

こんな感じです。
木陰で行いましたが2時間程かかり
ヘトヘト

さて
年末のメニューは以下の通り

・焼き鳥
・年越しラーメン

鶏一羽を余すとこなく使いきる

タレも手作りです。
醤油、砂糖、赤ワイン
隠し味にエチオピア産ハチミツ
これを鍋で煮詰めれば出来上がり

竹串に鶏を刺し
炭火でじんわり


美味しく出来上がりました。

そして年越しラーメン
前日から仕込んでいた
煮卵もいい感じ

鶏のガラ丸ごと
玉ねぎ、人参でとったスープ
それに
サッポロ一番塩ラーメン
贅沢に海苔も添えて


年明けて気づきましたが
2017年は酉年なんですね

日本で中々感じる機会は少ないですが
ご馳走を食べるには労力が必要だし
命を頂く事を感じながら食事すること

こちらの方が人間らしい生き方だと思いました。

焼き鳥食べてる時は
何も考えずほうばりましたが…笑

そして
焼き鳥片手にビール飲み
星空を眺め
これまでを振り返りました。

1日平均就労17〜19時間
睡眠不足でハンドルふらふら
夏は汗だくになり、冬は凍えた
エアコンの効かない営業車

自分のやりたい事はなんだろ
海外で働いてみたい
自問自答していた日々

あの時聴いてた曲が流れる度
思い出します。

ここに来るまで
たくさんの人にお世話なり迷惑掛けました。

時間さえあれば何でも出来ると思ってましたが時間があっても何もしない
背伸びして良いかっこしたり
良い歳こいて調子にのって怒られたり
周り見えなくなったり

おかげさまで
エチオピアに来てから
だいぶ精神的に落ち着いております。

総括すると
バカな事たくさんして反省して
自分の弱さを知れた良い1年でした。

2017年は
掲げた目標に向かって
計画を立て行動して結果を出す

自由な環境で
いろんな能力を伸ばしていく良い機会です。
よく気合いが入り過ぎてしまうので
楽しむ事も忘れず
エチオピアライフを満喫していきたいと思います。


久しぶりに好きなだけ飲んで
疲れ果て
カウントダウンは寝てました。


正月料理に続く…

エチオピア暦

エチオピア暦

世間はクリスマスも終わり年末ムードでしょうか。

この機会に
エチオピア暦について紹介したいと思います。

まずエチオピア暦では
1年は13ヶ月
(毎月30日まで 余った5日か6日が13ヶ月目となります。)
スケジュールを確認したい時
エチオピア暦では○月○日
西暦だと…February 2nd?

同僚達と頭を悩ませ
たぶんこの日からだよ…

こんなやりとりになります。

そして現在は
エチオピア暦2009年
新年9/12
クリスマス1/7

まったく西暦と異なります。

ですので
世間と異なりクリスマスも年越しムードもありません。

日本が羨ましい
しばらくSNSから離れ
エチオピアに浸ろうか…


クリスマス、正月と
必ず家族からくる写真…

日本食が食べたい!!

あがきます。
今年は幸いにも
年越し正月が土日

同期のアツネーの家に集まり

〜年末〜
年越しラーメン
雑煮、おしるこ

〜正月〜
ナマズの蒲焼き
焼き鳥
ちらし寿司

昨年、実家で母と御節作った経験と
現在アルバミンチにいるJICAボランティア3人の日本調味料を総動員させ


⤴︎チャモ湖で獲れるナマズ

現地食材で年末年始を華やかに飾りたいと思います。


雑煮するのにお餅があるのか…
ナマズは蒲焼きになるのか…
焼き鳥は鶏から〆る必要が…
不安は多々ありますが
やってやります。

日本の皆んなに負けない程
エチオピアでも新年を祝いますよ!

突然の知らせ×2

大学選手権がある!!
エチオピア内の38大学が
Jinma University
に集結して
2月4日〜20日の16日間
サッカー、バレー、バスケ、チェス、水泳etc

君は我が大学の水泳のヘッドコーチ

オフィスから学生達に案内を出すから今週末セレクションをしてくれ

そして
1カ月後の試合に向けて
トレーニングを組んでくれ!

イッシ(分かった)

突然の知らせ
1カ月の練習
んー
時間ない…

ちなみに競技種目は?
Freestyle 50m 100m 200m
400m 800m 1500m
Breaststroke
Backstroke
Butterfly
個人メドレー
フリーリレー
メドレーリレー

おおー
これを1カ月…
無理です。
たぶん一度に泳げる距離は200mも泳げるか…

一般開放している間も
泳げる学生に声をかける

何とか4人程泳げる学生を見つけられ声をかけられました。

そしてセレクションの項目を作り
ブブに確認


100m free style タイム
ストリームライン
フォーム
その他泳法できるか

すると突然
大学選手権なくなった!!

えっ?
緊急事態宣言の影響
ジンマ大学はオロミヤ州にあり
渡航制限がされています。

そーですか…
まぁこんな事もありますね

気をとりなおして
ぼちぼちやっていこーと思います。


半ば諦めていた
同期から誘われているエジプトの任国外旅行に参加できるかも

プラスにプラスに!!

何曜日?

協力隊の一日
日本での仕事に比べれたら
まぁー比になりませんが

休みがないのはしんどい

先日National park に行った日も
午後から出勤

今日って何曜日?
ちょっと疲れてきました。

一歩部屋を出ると
私は遠い国から来た外国人

Hey
China
Money money
[answer]
I'm Japanese

ナマステー
[answer]
Namasteee
I'm Japanese

Are you Philippines?
[answer]
I'm Japanese

わずか100m歩くだけで
何度同じような声をかけられる事か

How much is this?
100birr
(適正価格5birr)

元気な時は
冗談交じりで返しますが

一日の終わりには
ぐったりです

たぶん
どの国の協力隊員も同じ経験をしているんじゃないでしょうか。

言葉、食事、文化、宗教
何もかも違う生活

とても貴重な経験ができています。

しかし気分転換が本当大事


うまい事休みながら
滅入らないようにやってこうと思います。

そんな私の
疲れを吹き飛ばしてくれてるは


アップルマンゴー!!
美味いんです!
甘いんです。

職場からの帰り
これを買って帰るのが私の贅沢。
1個5birr 25円

板挟み

まさかエチオピアに来て板挟み

狂犬病バクチネーションを終え

任地に舞い戻ると
同僚のアベラから報告が…

昨日、教授とバトルした!
彼はライフセーバーの仕事を分かってない

シャワーはでない
チケットは発券されない
試験したのに新しいライフセーバーの雇用はされない
1人でチケット回収して、諸注意を呼びかけ、ライフセーバーをしろなんて俺には出来ない

これまでの不満をぶちまけてしまったようでした。

そして
私が土日も出勤してくるように教授から頼まれている事についても

君は出勤する必要はない
君は職員でない。私達のアドバイザー、ヘルパーだ
君が無理する必要はない
明日は教授に何と言われても
君はプールに来たらダメだからね!

教授は昇進の事しか頭にないんだ!

これまで何となく察していましたが
現状が見えてきました。
てかアベラ素晴らしい
私の立ち位置ちゃんと理解してくれてる!!

しかし
このままでは解決しない

アベラに行くなと言われましたが
明日、教授と話してみよ!

土曜日の朝
教授と話す事ができました

教授の話しだと
利用者の学生達からクレームが多々寄せられている。

プールに入れないし
泳いでも注意を受けてばかりで
楽しめない

プールは誰のためにあるのか?
ここは大学だ
学生達が利用してなんぼだ

たった10人程の利用者を1人のライフセーバーが見れないって?
あり得ないだろ


アベラがライフセーバーの適正があるべきか彼も試験をすべきだ

教授もだいぶご立腹な様子


そして
君の事は他の教授達にも紹介しているからな
君の仕事はライフセーバーと水泳指導だ

君にはハードワークをしてもらう。
分かっているように
君が来ないとプールは開けないんだ!
カスタマーが君を待ってるんだよ


土日もプールは開放され
スタッフが足りない今
私が出勤しない事はあり得ないようです。

着任して1ヶ月
まだ関係もできてないし
しばらくは様子を見てみよ
良き同僚であり理解者のアベラのためにも

教授の話しを聞いた翌日
アベラに
カスタマーサービスについて話しをしました。

これまでのアベラの接客…
口うるさいプールのおっちゃん

私としては
こういう不器用だけど
真面目な男は嫌いじゃないんですが

少し私の考えを伝えました。

私達の仕事は
ライフセービング、プール管理
言うことを聞かない学生達を相手にやっていくのは大変

でも
プールに誰も来なくなったら
私達の仕事もなくなるよね

だから
接客って大事だと思うんだ

日曜日の午前も
シャワー出ずにプールに来た人たちは待ちぼうけ

そんな利用者に
アベラは
ダメダメ!!
シャワー出ないと入れない

私としては
せっかくプールに楽しみに来てくれた学生達

すみません。
シャワーが出るまで待ってもらいたい。
私は君たちに泳いで欲しいんだ

シャワー以外の準備は出来てる
後はシャワーだけなんだ
しかし、この問題だけは
どうしようもない

申し訳ないけど待って欲しい。

この私の対応をアベラも見ててくれたようで


君の対応を観てたよ
いつも怒鳴ってばかりだった
私もやってみるよ

午後はシャワーも出て
待ちに待った学生達がどーんと押し寄せてきました。

いつもなら
怒鳴りちらすアベラですが
声を荒げる事なく
丁寧に声をかけていました。

本当に出来る同僚

その日の晩に
教授にメール

午後からプールを開けた
80人以上きたよ
アベラも話しをしたら
接客が丁寧になって
利用者も楽しんでいたよ!!

しかし
時には厳しく注意することも私達はしなけれればならない

(返信)
君を良い働きをした!


今後どうなることやら…

どこにいても
人間関係って難しいもんですね。

scratched by cat

疲れた日は
泊まっているホテルで夕飯

痩せて続ける身体に栄養を
ローストチキンハーフ
100bill 約500円

最近のお気に入りメニューです。

食事をとっていると
ネコ…
2匹、3匹…
狙いはチキン

にゃ〜にゃ〜

ウタウタ!!
(Get out)

しかし諦めないネコ

何とかチキンを食べ終わり
パソコン開いて作業を始めた時

テーブルの下から
ネコが現れ
私の指をスクラッチ
痛っ!!

怒りと共に気持ちは
ずーん…

何故かというと
JICAボランティアは
ネコ、犬、ヤギ、猿など
動物に咬傷されると

狂犬病のワクチンを接種しなければなりません。
既に日本で3回予防接種をしていますが
今回のように引っ掻かれたり、噛まれたりした際は24時間以内にワクチン接種が必須であり、ワクチンは首都の病院にしかないため
任地を離れる必要があります。

は〜……
めんどくさい…

わざわざ首都に上がらるのか…

沈んでいくテンション
応急処置で患部を洗いに水道へ

テーブルに戻ると
食べ終わったチキンの骨は綺麗に無くなっていました。


半袖半ズボンで生活できる
アルバミンチ
マラリアの危険もあるので
普段からできるだけ
長袖長ズボンを心掛け
肌の露出は避けているものの

指って…

本当に勘弁してほしい…

健康管理員に連絡し

翌日の飛行機で首都に上がる事に

1日1便の飛行機
朝一でチケットをとり
大学のスタッフ、教授に事情を説明


夕方5時前に首都に着き、
そのまま病院へ直行しワクチン接種

2日空けて
2回目のワクチン

すると
チョンべ教授から電話

いつ帰ってくるんだ!

予定通り今日帰る予定だけど
帰りのチケットが取れなくて
キャンセル待ちなんだ
もしかすると帰りが明日になるかも…

いやいや
君は絶対今日帰ってきてくれ
何でチケット予約してないんだ
君がいないとプールは開けない
分かるかい?
カスタマーが君を待ってるんだ
何としても今日中に戻ってこい

いろいろ問題がある事を知ってたので、想定内でしたが
だいぶ念を押されました。

規則でチケットは
日本のドクターの診断結果が出てから取るように指示されていたので
予約出来なかったんだ

朝一チケットオフィス行ったけど
ダメだった…

私の英語力じゃ
直ぐさま返答できません…

何としても今日帰らねば
列を知らないエチオピア人
俺が俺がの勢いに負けじと身体をねじ込ませ
何とかチケットを獲得

予定通り任地に帰還できました。

もう動物咬傷はこりごり
エチオピアにいる間は
ネコも犬も天敵です。

監視員って?

プール監視でアベラと少し揉めました。

大学のプール50mあります。
その内20mは水深4m

以前そこで事故があった事もあり
水深4mの場所は入水させないようにしています。

しかし
相手は学生達
深いところで泳ぎたい
飛び込みたい
俺泳げるから深いところでも大丈夫
入っていい?
(泳げてないけどね…)

みんな聞いてきます。

アベラは頑なに入水を許さない

そして彼がいない時
深いところを3往復でよいから泳ぎたい
俺の泳ぎを見てくれ!!

見ました。
んー
クロールが何とか形になってる

入水して直ぐに溺れる事はない

いいよ

水深4mでの入水許可しました。

練習するのかなー
何かあれば直ぐにロープ投げる準備をしていましたが

往復どころか片道泳いで
プールサイドで休憩
入水してもその場でプカプカ

そんな中
アベラが戻ってきて

即注意
上がれ!!

ガチギレ

指示を聞かない学生に対して
今後プールの使用を禁止するとまで言っている

学生が平謝りして
私も入水許可した事を説明しました。

アベラの怒りは取り敢えず治りましたが、何かスッキリしない

業務終了後になり
まず
ボランティアの私が勝手に入水許可を出した事を誤りました。

私にそういった権限はない
素直に反省すべき点です。

しかしアベラ
相手は学生
言葉で言っても分からない
彼は深いところに入水してみて
自分がまだまだ泳力が足りないこと
足が付かない場所で泳ぐ恐怖心を彼は感じた
俺たちは経験した事があるから、何が良くて危険かが分かるんだろ!

口うるさく言うだけでは
彼らの好奇心は止められないし
何が良くて悪いか分からないだろ


本当に禁止にしたいなら
水深4mを埋めるべきだ
25mしか実質使えてないじゃないか
(ここまでは言ってませんが…わたしの気持ち)

私は遊泳者を制限するのが嫌いです。

4mの水深があるプールなら
そこで泳いでも大丈夫なように
何かあれば助けられるライフセービセーバーであるべき

それが仕事だと思う

学生は悪くない

海でも一緒
沖合まで泳ぎたい遊泳者
泳がせればよい

ライフセーバー
警察でも海上保安官でもない

危険を防ぐために
絶対に足のつく場所で限定させる

自分が逆の立場なら
面白くありません。

もちろん
流されていたり
その人の泳力などをみてアナウンスをしにいきますが

上がれ!戻れ!

命令する権限なんて
僕らにはない

何かあったら助けにいける
判断力、体力、技術があればいいと思ってます。


ライフセーバーに注意された海なんて全然楽しくない

ライフセーバーがいるから
安心して自由に泳げる

そんなライフセーバーが私の理想です。

勝手な判断をしてしまった事は誤りつつも、私の考えを伝えました。

それからアベラの考えも聞き
彼の考え方、責任感の強さも分かりました。

私の考えが正しいのか分かりません。
アベラのやり方も有りです。
特にここは学校

今回の件で学んだのは
話し合う事が大事


後日アベラから
監視員が増えたら
泳げる人は深い場所でも泳がせてみようと思うと提案が


私もその思いに応えられるよう
しっかりサポートしていきたいと思います。