子供が夢を持てない世界

選手達のモチベーションをあげたい

水泳で良いタイムを出したら
国際大会に行けるかもしれない

3年後には
日本でオリンピックがある

日本に行けるかもしれないよ

ある日
私がこう話すと
選手たちからの答えは

オリンピックには
水泳連盟の息子がでるんだよ

俺らは行けない
こう返ってきました…


日本でもニュースになった
リオオリンピックのエチオピア水泳選手

エチオピア水泳連盟の会長キュロスの息子が出場

タイムは100mFree style 1'04"
だんとつビリでしたが
拍手でゴールを迎えられたらしいですね。

私はこのタイム出せないレベルだし
エチオピアでも上位のタイムです。
(日本の競泳レベルだと中学生で100mFreeは1分切るのは普通らしいです。)

話しを聞くと
リオ前のエチオピア国内選手権で、
この会長の息子に勝ち優勝したのにオリンピックに出れなかった選手が私のチームにいたんです。

アチェラ18歳
身長は180cm以上
手足も長くパワーもある

ポテンシャル高い選手


オリンピックはコネが無いと出られない世界だという選手たち

子供が夢を持てない世界

誰がこんな状況で
もっと上を目指したいと思えるでしょうか。

頑張って優勝しても
そこで終わり…

私は
選手達にかける言葉は見つかりませんでした。


私の密かな目標は
3月の国内選手権で
南部民族州の選手がぶっちぎりで優勝すること

エチオピア
男子50m Free 27秒出せば間違いなく優勝できるレベルです。

しかし
南部民族州の選手達は練習量は十分
少し技術的に改善されたら
身体も大きくて手足も長い
25秒も切れると私は思っています。

伸びしろしかない

圧倒的な差を見せつけ
今度こそ
実力で国際大会に出場する選手が出て欲しい

そして
子供たちが夢を持てる世界になって欲しい

これが
私の願いです。


いつもアホな事をする
お調子者アチェ

バナナ1本じゃ足りないとゴネるアチェ

4th Report

約1年前に配属長と交わした約束
活動レポートの提出

彼との関係は
会っても挨拶もせず
空気のようなモノなりましたが
約束は約束

7~9月の活動レポートを職場に提出しました。

だんだんレポートの形にするのは慣れてきましたが、英語は相変わらず

今回は
赤ペン先生ことアツネーに
起承転結で書いてある文を
結論から述べましょうと
文の構成の指導を頂きました。

これは難題

SoやThereforeの後の文を文頭に持ってくるようアドバイスを受けましたが

頭を英語にする必要がある

最終的に提出出来たのは10月中旬

もう結論から述べられているかも
分からなくなるも…
何とか提出

以下
試行錯誤の末
方向性が見えなくなった
4th Reportです。






アーメン

アーメン

先日
同僚のイサック宅で3歳になる息子さんの誕生日に出席しました。

イサック家系は
厳格なプロテスタント

お祈りが欠かせません。


午後2時にイサック宅に着くと
聖書を持った人が集まっていました。

すると
アーメン!!

アーメン!!
アーメンアーメン

アー!!
メン!!

怒鳴るような大声で
アーメンの連続

牧師的な人が
出席者を1人ずつ立たせ
聖書を持って神からの言葉を代弁していく

女性は悪魔が乗り移ったかのように
大声で叫び暴れ

牧師が何かを唱えると
気を失い倒れる

最初は驚きましたが
何度も同じような寸劇が繰り返されるので、途中は退屈でうたた寝をしてしまいそうになる。


そして私の番
アーメン
①あなたはインドから悪いモノがついてきている。
②あなたの災いはあなたの履いているトレッキングシューズが身代りになって守ってくれるでしょう
③あなたは4年後結婚するでしょう。

アー!メーン!
聖水を頭にビシャ!

どうもありがとうございます。
①→確かに15歳でインドに行ってなかったら、こんな辺鄙なストレス溜まるエチオピアなんて来てないわ!正解

②→靴が身代りになってくれんか
ありがとう

③→私もそのくらいで落ち着きたいと思っております。


昼2時から夕方6時ごろにまで
この繰り返し

もう頭がクラクラ

信仰心って凄いですね。

エチオピアキリスト教徒が多く
エチオピア正教として独特の宗教感があります。

オーソドックスと呼ばれる宗派と
今回のプロテスタントに大きく分けられます。

すっかり訪れた目的を忘れてしまいましたが
刺激的な誕生日会でした。

アーメン


イサックの息子ゲテヤロ君
この後お母さんに悪魔が乗り移ってギャン泣きしてました。

エチオピアの新年

エチオピアの新年

だいぶ遡りますが
9/12はエチオピアの新年でした。

1ヶ月が30日
1年が13ヶ月あります。
最後の13ヶ月は5~6日しかありません。
ちなみにエチオピア歴で現在2010年です。

本当に独特な文化も持っているエチオピア

普段からエチオピア歴で物事が進むのでスケジュール確認は至難のわざです。


そして9月末に新年の祝日
マスカル祭が行われました。

新年とは2週間ほど遅れてのお祝い
意味が良く分かりませんが
盛大に祝われます。

巨大なキャンプファイヤーが各地で用意され
白い民族衣装を纏い歌を歌う

今年は
指導してる選手達と
彼等の宿舎の前で火を囲み
火の回りをひたすら走って踊って、歌って、この日を過ごしました。


去年は
首都に退避してドミトリーとホテルで適当に過ごしていたのを思い出し
活動が出来ていることを噛み締めました。


祭の翌日は
アベラ宅に呼ばれて
テレスガ(生肉)を頂きました。

この国の1番のご馳走は
生肉です。

日本では食中毒で死んだ人もいるから、最近は食べなくなったとアベラに話すと

エチオピアでもたまに死ぬよ!ニコ

かる〜く
言い返すアベラ

笑えない…

何でも食べ過ぎは禁物
気持ちだけテレスガを頂き
後は焼いてもらいました。

今年も良い年になりますように!



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アフリカ生活

日本で熱が出た、
喉が痛い
あー今日は早く帰って寝よう

そんな時
1人暮らしだとしても
コンビニやそこら辺のチェーン店で食事を済ませられる。

しかし
ここはアフリカ
コンビニもレストランもない

先ずは
頭が痛い喉が痛いと言う前に
安全に家に帰らねばならない

少しでも隙を見せれば
襲われたり、怪我を負うかもしれない

いつも以上に
足下に注意を払い
穴がないか、野良犬が寝てないか

浮浪者が隠れていないか
周囲の危険に気を配り
体調悪くて背筋が丸くなるところを
胸をはり顔をはる


誰も守ってくれない
自分の足で帰るしか手段はない

家に帰りさっさと寝たい
しかし
腹が減った

体調をよくするには栄養を取らねば

簡単でも
野菜を切って火にかけてスープを作る

あー面倒だ
しかし
自分でやるしかない

どうせ作るなら美味い方がいい
こんな時こそ
実家から送られた出汁パックに味噌を入れて
野菜たっぷりの味噌汁


身体に染み渡る

あー日本の味



どんな時でも隙を見せてはいけない

救いなのはエチオピア銃社会でないこと


日本は安全で平和で
モノが何でも手に入る
素晴らしい国だと

アフリカで暮らすと感じます。

"モノがあればできるのか、無いからできないのか…"

"モノがあればできるのか、無いからできないのか…"

これは
協力隊が考える (活動の壁ランキング)で上位にくるだろう問いだと思います。


最近でいうと
メインコーチのタコタが
プロジェクトマネジャーに対して

スイミングパドルが欲しい
これさえあればもっといろんな練習ができるのに…
あーこの国にはモノがない
と嘆いていた


んー
パドルね

あれば越した事はない

選手達のキャッチ力は乏しい
ストロークも開くし
手の形もザルのようなもん

パドルがあれば
全て解決できるのか
選手自身で理想のストローク
キャッチチングテクニックを習得するかもしれない

しかし
使い方分かるの?
逆にフォームを崩す選手もいるかもしれない

フィン(ダイビング用)
がこのチームにはあって
練習で多用してましたが
膝を追ったキックフォームが身に付いてしまい逆効果になったと私は感じている

(現在フィンは倉庫に放置…)

キャッチについても
スカーリングだったり
手の形変えたり(グー、チョキ、パー)
道具なくてもコーチが指導できる事を沢山あるはず

道具があれば見栄えもいいし
コーチはやらせとけばいいから楽。

タコタさん
自分の指導力がないと
言い訳にしか聞こえませんよ。


しかし
マネジャーのパウロスさんから
お金はだす
日本から物品を購入できないかと聞かれた


できるよ


ドネーションして欲しい
でなく
購入したい

この姿勢は好き
何とか協力してあげたい気持ちになった

どんな方法があるか

JICAを通してドネーションを募ることもできる

日本のライフセーバー
宮崎県からもサポートしてもらえるんじゃないか

女性用の競泳水着もエチオピアでは購入できない。
この機会にいろいろ揃えられないか


JICAの支援制度…
たぶん
引渡し式典があって
活動成果として見栄えは良くなる

しかし
実際に届いたモノが現場で使えなくなる事が多い

エチオピアあるある
ドネーションしてもらった機関はモノを大切するとういより
使わせない…

モノがある事に優越感を感じる

倉庫に保管され、
使用するには正式なレターが必要になったり
エチオピア届いてから現場で使えるまで時間がかかる


最終的には
倉庫に数年保管され
使われぬまま老朽化してゴミになる


アルバミンチ大学でも
首都の学校でも倉庫の物品は凄い品揃え
しかし使わない

これが
ドネーションされた物品達の現状

日本でよくある募金活動
物品のドネーション

凄いありがたい事
それが本当に必要とする場所、人に届いたら言うことない

一番シンプルなのは
アマゾンや楽天で大量購入して
弟から船便で私宛に送ってもらえば3ヶ月かかるけど確実に使える。


いろいろ考えたあげく
私は日本からモノを購入したり送ってもらうことは選びませんでした。

私が選んだ手段は
エチオピアでモノを揃える事

首都にあがった際に
スポーツ店を回り
自分の目でモノの品質を見て
オーナーに南部代表チームの説明をして価格交渉して見積りをもらい
マネージャーのパウロスに渡しました。

1店舗だけ
Speeds、Arenaのゴーグルが置いてあるところがあり
価格も450ブル2000~2500円

パウロスさんからも
これまで購入していたゴーグルは
750ブル(3500~4000円)
するモノだったらしく
喜んでもらいました。

選手達に届くのはいつになるか分かりませんが
エチオピア国内で手に入れ事が大事だと私は考えました。

選手たちにも紹介して
個人的に欲しい人は別で私が購入して届けることもできる。

モノがあればできるのか、無いからできないのか


答えは分かりません

私の関わった人達には
これが適当だと感じただけです。

選手に対する私の本音を言えば
モノを揃えて
選手が成長するいろんな方法を試してあげたい。


鎖国国家エチオピア
モノが入ってこない
あってもクソ高い

なんちゃってMade in China
その場しのぎ…

その国、その場所、人で
いろんな考え方があると思います。

皆さんは
"モノがあればできるのか、無いからできないのか…"

どう思いますか?

ORS

一回の練習で3000~5000mのメニューをこなすのに
練習中の水分補給がない
案の定
足がつる選手が続出している

ということで
ORS(経口補水液)を紹介しました。

カバヤ(市場)で砂糖1キロ、塩、ロミ(レモン)を買って

練習前に作り方を実践して
飲ませてみる

選手達の感想は
美味い!!
みんな取り合いになる

作り方が分かるように
レシピをコピーして練習前に自分たちで作ってもらえるようにしました。

これで練習にもっと集中してもらえたらいいな

何より市販のドリンクを買わなくても自分達で作くれること、準備することを学んで欲しい