地方出張(スポーツ指導&体力測定)

地方出張
4/1〜4/7

同僚達が私の気分転換になると
地方出張に誘ってくれました。

南部諸民族州、第2の都市サウラ

行きは大学の四駆に後部座席9人で乗り込み6時間ちょい

標高3000m程の山を登ったり下ったり、標高差が激しく暑いかと思えば肌寒くなったり

しかし
ほとんどの道が舗装されていたので
そこまで苦になりませんでした。
それに
アムハラ州で体験した落ちたら絶対死ぬであろう崖道を猛スピードで移動するのに比べたら大した事ありません


今回の私の役割は
同僚達の仕事を撮影してレポート作ること。

なので仕事している風な写真をたくさん撮りました。

〜内容〜
①バレーボールコーチングセミナー
U15陸上選手の発掘

まずコーチングセミナー
開会式があり、翌日から実技指導
初日はオーバーハンド、アンダーハンドパスの練習。
まぁまぁ良い練習かなと思いましたが
コートでの練習になると
解説が長過ぎ、ボールがせっかくあるのに意図が分からない動きを反復練習…

参加者達の感想を聞くと
仕事を休んでセミナーに来たのに水一本しかもらえない。日当を出せと私に言ってくる

これじゃバレー嫌いになるだけだと思い
休憩時間に私がトス上げてスパイク練習をしました。
やはりバレーの魅力の1つはスパイクですね。
大人ですがみんな目をキラキラさせて俺も俺もと列を作ってきました。

しかし…
ピーー
終了

ボール使うな
練習終わり
解散

私の役目は写真を撮る事ですが
やっぱり参加者にバレーを好きにさせないと続いていかないと思います。
果たして参加者の何人がバレー指導をやってくれるでしょうか。


続きまして
U15陸上選手の発掘

標高2500mにある学校を訪問
高台に登ってゴロンと横になると
冷んやりした空気に青い空
ここで生活している子供たちは幸せだなー
そして
凄い選手がいそうでワクワクしました。

評価項目は
・6分間走
・100m走
長座体前屈

同僚達がちゃんとウォームアップさせるところまでは良かった

〜6分間走〜
よーいドン!
子供達が一斉に走りだす、なかなか良いペース
しかし…
計測側のスタッフが走者に
もっとゆっくりゆっくり
まだ4分もあるよ!ゆっくり
残り1分になると
さースピード上げて!!

こんなの意味あんのか?


子供達はこれまで6分間走はした事ないのは見ればわかる

ペースも分からないだろう

しかしこんなスタッフがゆっくり走れとかスピード上げろだの適当なアドバイスしたら、何の意味もない。

子供達は一生懸命走ってるのに
何で余計な事を言うんだ!

何の為に測定してんの?
ゆっくりとか、指示するな!
私も流石に厳しい口調で同僚達スタッフを注意しました。


結局
私が注意した後の組の結果は良かったです。
6分間走 1位の記録
男子 14歳 1725m
女子 12歳 1350m

日本の5分間走中学判定基準と比べても良い記録だとわかります。

それも走者は裸足
標高2500mでの測定です。

普通の人だと少し小走りするので息があがる環境

さすがエチオピアのポテンシャルは高い

しかし
前半の組にも良い選手はいたろうに…

測定者の経験が足りな過ぎる…


出張中はこんな感じて
写真と同僚の仕事をサポートしていましたが

停電と断水で
1週間シャワー浴びれず疲労困憊
写真もとったので、

同僚達を残し1人でローカルバスに乗り込みアルバミンチの自宅に帰りました。

土日でそれっぽいレポートに仕上げて月曜には提出して仕事完了

リフレッシュにはなりませんでしたが同僚達の仕事ぶりも見れたし、課題も分かり、エチオピアのポテンシャルを勉強をさせてもらえた出張になりました。

突然死?狂犬病?


15th Mar 2017
だいぶ前の話しになりますが

大学に出勤すると
メインゲート周辺に大勢の学生達

何があったのか同僚にきくと
昨日の夕方
サッカーをしていた男子生徒が
倒れてそのまま亡くなった

スポーツ現場での突然死

日本ではAEDの普及で
こういった事態に対応できるようになってきました。

しかし
エチオピア人は
今回の事は仕方ない事故と思っています。
私は救えた可能性があったんじゃないかと思う。

エチオピアの葬儀は
みんなで故人を惜しみ泣き叫びます。

その光景をみながら
未来にどんな人生が送れたんだろう
もしAED があれば
もし正しい処置がとれていたら、、、

学生からライフセーバーやり始め、AEDのメーカーに就職し、医療機関に講習会などもやってきました。

医師でも看護師でも救命士でもありませんが

亡くなった学生に
私に出来た事があったんじゃないか
いろんな感情が込み上げてきました。

詳しい事を聞きに
キャンパス内のクリニックで話しを聞きに行くと

学生はサッカー中に
急に様子が変わり
友人達に噛み付きだしたり、暴れて
抑えつけられ、学生達はどうしようもなくなって
教会に連れて行き
みんなでお祈りをしたけど
そのまま病院に連れて行かれる事もなく教会で死んだ


突然死でないのか?

その学生は2週間前ターム休みで地方に行って犬に噛まれていたらしい

何が事実なのか分かりませんが
狂犬病は発症したら死にます。
なので私達ボランティアは予防接種も何回もしているし、処置は直ぐに行います。

狂犬病なのか突然死なのか
結局その学内クリニックにも病院にも搬送されなかったので
真相は分かりません。

事実なのは
1人学生が亡くなった
処置はお祈り

この現状は変えないといけない


いつか講習会を行えるように
エチオピアに来てから
病院主催の有料講習会に行ったり
兄弟に頼んで英語のCPRの資料など準備はしていました。

いつかやろう
そんな気持ちでは遅いんだなと思わされました。

そして
そう思いながらも
未だ何も動けていない自分が嫌になり、ブログに書くことにしました。

やります。

Activity Report Vol2


2か月ごとにレポートを出す
チョンべ教授と約束したので
3月も頑張って作成しました。

同僚達とは
過ごす時間も長いし
身振り手振りでコミュニケーションが上手くとれていますが

教授の前で英語で活動の意図や理解を促すことは、まだ私には出来ません…

だからレポートは大事なんです。

今回も構成や英語に悪戦苦闘しましたが
赤ペン先生アツネーのおかげで
何とか3/30に提出することができました。

英語が苦手なので
図やイラストを描いて意図が伝わるようにしています。




※フェンス修理のところは前回blogに載せています。

フェンス修理


私が3月まるまる何をしてたかと言うと
ゴミ拾って
セメント固めて
食樹作業

この繰り返しでした。

水泳コーチじゃなくて
もう土木作業員として汗を流す日々

なぜフェンスの修理をするか
以前プールに水が入ってる時
17時を過ぎ監視員達もみんな帰った時間に3人の小さな子ども達が
格子をすり抜け、壊れたフェンスを潜り、プールサイドに進入してきました。

しかも目の前は水深4mの場所
私がたまたまプールサイドでレポートを仕上げでいたので
発見して直ぐに注意できたものの

ヒヤリとしました。

私がいなかったら
翌朝子どもがプールに浮いていたと思います。

考えもしませんでしたが
小さな子ども達なら
体が小さいし、入れちゃうんです。

直ぐに教授や同僚、ガードマンに話しをして、注意喚起を促しましたが

原因のフェンス修理は行われずにいたので、水が入らない時間を使って自分達で修理することにしました。

私のアイデア
プラスチックボトルを使ったセメント作戦

そして同僚のアベラから
花壇の前は棘のある草木を植える作戦

この2つの作戦は見事に成功し

自分達の力で修理できました。
それも予算ゼロで!


ペットボトルの再利用は大学内でも反響を呼んでいるようで今後も楽しみです。

以下レポートでまとめたものです。



Woman's sports festival

※いろいろとバタバタしてしまい
1か月以上更新が滞ってしまいました。まとめてこれから更新させてもらいます。

3月末
世界ウーマンズデイに際して
アルバミンチ大学のわたしの部署が主催してキャンパス対抗の
Woman's sports festival
が行われました。

普通なら3/8に合わせるんでしょうが
実際イベントが行われたのは3月末、同僚達いわくエチオピアは細かい日にちは気にしないと笑い飛ばしてました。

〜種目〜
サッカー(15分ハーフ前後半)
綱引き
テコンドーのかた
4×100mリレー

働く女性達が全力でスポーツを楽しむ機会があるって素敵だと思いました。

日本ではスポーツの価値って何?
オリンピックで盛り上がった後に世間はこんな質問をして、スポーツの意味を議論すると思います。

自分も時折考える議題でしたが
このイベントを観て
いろいろ考え過ぎだと気付かされました。

スポーツって楽しんですよね。
夢中になれる瞬間がある


エチオピア人の方が
スポーツの価値を理解してると感じました。

普段プールの仕事をしながら
食事に困る人達も多い中で水泳ってそんなに大事?
もっとそれ以前に支援するところがあるだろと
自分の活動に疑問を抱く時もあります。

しかし
エチオピア人達も泳いでみたいんですよね。湖はカバやワニがいて泳げないけど
小さい子から大人まで
みんな口を揃えて泳げるようになりたいと言ってきます。

スポーツは平和の象徴

それ以上に

スポーツは幸せの象徴
なんじゃないかと思ったイベントでした。



仕事は自分で作る

仕事は自分で作る

 

プールのメンテナンスはいつ始まるのかな…

レポートでも書き始めようか


そんな風に思いながら
プールに着くと

何やら作業してる

 

 

おおおおお
ゴミ取りネットじゃん

これまで使ってたのも
アベラお手製でしたが
傷みが激しく新しくつくりたいと
思ってました

 f:id:kotaroshinchi:20170318135503j:image

やるじゃーん

 

よく見ると
片方は扇風機の廃材使った
アイディア作品

 

私もアイディアを求められ
破れやすい外枠の強化を出しました。

仕事は自分で作る
やれる事はたくさんあると
彼等から気づかされることがたくさんあります

 

自分の命は自分で守る

自分の命は自分で守る


試合が終わり
変な雰囲気…

終了間際立て続けに失点した事も重なったのか
選手に向けて投石が

それに対して
配備していた軍が催涙弾を撃ちだしました。
ボン、ボン、ボン
スタンド右側の観客達が逃げ始める。

威嚇射撃だろ
変に逃げたら標的になるから
落ち着いて

そんな風に思っていたら
私の周りにいた観衆達も一斉に逃げだしました。

えっ?
こっちも?

アブエ!!(私の現地名)
Come Come!!
同僚が慌てて声かけてくれて
私も逃げ始めました。

軍は観客席の上にも下にも
催涙弾を撃ちまくって逃げる場所がなくなり

薮の中を駆けずり降りて
スタンドを離れる事ができました。

ところがそこにも手投げ式の催涙弾

吸い込んでしまったのか
喉が痛くなり、咳き込みながら
ゲートまで走りました。

他の観客も喉や目が痛むようで辛そう

ゲートから観客席を見ると
逃げる際に負傷したのか
あちらこちらで
うずくまって倒れている人が見えました。

まだどうなるか分からない状況
早くゲートを出た方がいい

外に出ると
周りのエチオピア人達から
水を分けてもらい
うがいして

露店のおばちゃんが家から
石鹸と水を持ってきてくれて
すぐに顔や手を洗う事ができました。

そして
JICAスタッフ、健康管理員に報告の電話
(報告義務があります)

気持ちが落ち着いてくると同時に
恐怖がやってきました。

何が危険でどう対処すべきか
まったく分からなかった

実際に
私は逃げ遅れていました。
これが実弾だったら
もっと大規模だったら
同伴する友人がいたら

いろんな事が頭をよぎり
どんどん怖くなりました。


以前も街中で
物乞いを断った際に
ケンカをふっかけられ
飛び蹴りをされた事がありました。
(当たってません)

変に反抗すれば
ナイフや凶器を持っているかもしれない

その時は現地語を使って
周囲に助けを求めてやり過ごせましが
今回のような場合はどうすべきなのか…


ここはアフリカ
日本人の感覚ではいけない


翌日に
同僚達から話しを聞くと
軍は選手を守る義務がある
だから、そんな対応をとったんだよ


以前の任地ウォルデイアでは
試合に勝ち、群衆の勢いを軍は制圧出来ず、フェンスを壊しスタジアムに乱入

見方を変えれば
スポーツ選手がアウェイゲームで危険な目に合わないためには必要なのかもしれません。


何がなんだな分からず
逃げ惑う恐怖

知らない外国人にも
水を分けてくれるエチオピア人の優しさ

スポーツ選手の安全対策

今回の件でいろんな事を感じたし、疲れました。

とりあえずサッカーの試合…
しばらくは遠慮します。