2週間後…


5/7(月)の朝
いつも通り出勤すると
水泳の全国大会が5/26からエチオピア北東に位置するディレダワで開催されると知らされる。

おー
マジか〜

これまで聞かされていたのは
7月上旬の国外試合に向けた選考会

突然すぎる

たぶんエチオピア水泳連盟会長の息子キュロス君の調子に合わせたんやろな…相変わらず腐ってるわ
↑私の心の声

アルバミンチ→ディレダ
陸路で最低丸2日はかかる

出発日は22日
練習できるのは2週間


ほー
中々酷なスケジュール

何故なら
7月頭の大会に合わせてトレーニングを組んでいて
汚れに汚れたプールの水を抜いたばかり
水はまだ腰丈の水位しか溜まっていない…
4月末から2週間水に入らず、陸トレで体幹トレーニングなどを入念にさせていたものの
出席率はまちまち

厳しいな…


選手も2週間後と聞かされて焦りを見せる

そして何故か
コーチやチームリーダーは意味不明にいなくなった…

また俺1人か…
人任せもいいとこだなー

そう思いながらも
その晩にトレーニング計画を立て
取り敢えず1週間分の練習メニューを作った。

水が溜まった場所
(水深4mの部分、縦21m横15m)
の限られたスペースでの練習を開始


選手から
6,000mでも7,000mでも泳ぐから勝てるようにきつい練習を組んでくれ!
とリクエストもきた

やる気は充分

しかし
期待に応えるメニューを作ったばかりに練習途中で殆どの選手は断念

まぁ分かってた事なんですが
エチオピアの人々って
魔法使いがいると思ってるんですよね。

練習でも仕事でもしんどい事せずにとてつもない高い結果を求めてくる。

1番になりたいんだ
優勝したいだ!

指導してくれと
陸に上がった選手達は口を揃えて言ってくるんですが

水に入ると
しんどい
明日から頑張る

とこれまた口を揃えて言ってくる

君らがリクエストしてきたから
組んだ練習メニューだろが!

こう言うと
子犬のような瞳で
しんどいアピールをしてきて

練習終了

服に着替えて
ふざけたり、はしゃぎだす選手達

んー
これまで8ヶ月間こんな感じでのなりくらりでも時間をかけて

少〜しずつ
少〜しずつ

ハードな練習ができるまでやってきたけど

2週間後の試合で勝てるように指導か…
本当に魔法使えたらな…

そしてもう一つ
14人まで減った選手数

やる気なくして4月から全然練習にこなかった選手は大会が2週間後と聞かされ
もう大会に出る事する諦めた選手もちらほら


彼等のレベルに合わせて練習メニューを組み直して
来る選手に指導を続ける

やるけどさ…

練習にくる選手が1人の時でも
俺は1月から毎日休まず
全員分のメニュー作ってプールで準備をしてきた。

ボランティアって何なんだ?
仕事だったら絶対無理な事

ボランティアだからできるのか…
良いように使われるだけ


1ヶ月以上チームから離れて
給料だけ貰いにきたコーチと会った時は流石に呆れながらも
もう軽く怒りましたよね

魔法使いでも
機械でもなく
俺も人間なんだけど!


人は変えられない
変えられるのは自分の行動だけ

彼等に合わせて私も腐ったら
余計嫌なんで
意地でも最後までやりきる!

2週間気合いで頑張ります!


愚痴ぽくなってすみませんでした。