年末年始


ザンジバル旅行終え
予定では前の任地ウォルディアで年越しをしたいと考えてました。

しかし
平和だったウォルディアも
学生デモが始まり、軍の制圧で死人が出ていると情報が入ってきました。

友人に連絡するも繋がらない

ウォルディア渡航は諦め
任地アルバミンチに戻りました。

2017/12/31
シニアの丸井さんと2人
・ガネ(かき揚げ)
・たこ飯(ザンジバル産:干しダコ使用)

男2人で渋い年末となりましたが
たこ飯は大好評。
この日のビールは美味かった。


そして翌日
5時間かけて南部州の州都Awasaに行きました。
ここにはJICA ボランティアが3名活動しています。

新年会に混ぜてもらい
エチオピアでも鍋を囲みました。

そして
3人の活動を見学

音楽隊員のアリサさんの職場では

先生を目指す生徒への指導を見学

エチオピアでは音楽・美術・体育が1つの科目としてエステティックスと呼ばれています。

たまたま私が見学したのは体育科の生徒たち。授業の前に一言話しをしてとアリサさんから言われ
考えていると

音楽って楽譜が読めたら
数百年前の作曲家の曲が弾けるんだ…

すごいな


スポーツってまだ歴史が浅い学問で
オリンピックの度に新しい考え方や技術が見直されている。

私も水泳の指導してるけど
今正しいと言われている事も変わっていくから、今学んだ事は永久的じゃないからねとスタッフに伝えてますが

音楽ってすごいな
自分自身も新たな発見だったので
この事を学生達に伝えました。

つまりは
アリサさんの授業ちゃんと受けろよって意味で!


授業で知った事は他にも
エチオピア
ファ・シの音が無いんだそうです。

へー

実際に学生はファ、シの音を出せませんでした。

更にいうと
音が上がった。下がった。

という事にも気付けていない。


私も絶対音感は無いにしろ
音が上がった。下がった。は分かる


体育だけでなく
音楽も小さい頃からの積み重ねが大事なんですね。

アリサさんの授業は
3の倍数を歌にしたり、楽譜や音階を身体で表現しながら歌ったり

これまで受けた音楽で
だんとつ1番楽しい授業でした。

学生達は気付いていないだろうけど
音楽の授業って凄い大事な事だと思いました。

音楽・美術・体育
どれも人間形成にいろんな部分で関わってくる事なんでしょうね。

上手く言えませんが
アリサさんとエチオピア人の音楽の授業をみて思いました。


午後はユウタ君のサッカー指導見学
U-13のチーム

練習見て感動

サッカーしてました。

エチオピアにもプレミアリーグが存在して、私も何度かサッカー観戦しましたが退屈な試合ばかり
サッカーというより球蹴り

隣りにフリーの選手がいるのに相手を抜き去ることばかり考えて、視野が狭い。そして同じプレーを90分間…あきます

しかしこのU-13は違いました。

周りが見えている

鳥かごと呼ばれる基礎練習から
プロチームを超えてました。

サッカー素人の私でも違いがわかる

コートの中で選手が考えてプレーしている。

練習見ててまったく飽きがこない。
いろんなプレーにチャレンジしようとする。

そして
ユータ君がプレー止めて助言すると直ぐに実行に移すし、褒められた選手を見て周りの選手がもっと良いプレーをしようとチャレンジする。


本当に感動しました。

はじめてエチオピアのスポーツに未来を感じた瞬間。

しかし
ユータ君から話しを聞くと
大きな課題が見えてきました。

子供達はとても成長しても、レフリーや指導者のレベルが低すぎて潰されてしまう。

実際に試合で
オフサイドぎりぎりの飛び出しをしているのに毎度レフリーの笛が鳴る。

せっかく素晴らしいプレーをしても、それを正しく評価してくれない。

これは大きな問題

ユータ君は5年後が楽しみだと言っていました。

この子達が代表選手に入れる年代から、もしかするとエチオピアのサッカーは変わるかもしれない。

大人を変えるのは本当に難しいけど

子供は環境さえ整えてあげれば無限に伸びていく。

よいもの見せてもらいました。


そして
JICAボランティアって良いな
と2人の活動みて思いました。

所詮はボランティア
大した事ないんです。
参加して思います。

あーちっぽけな存在だと思ってばかりですが

音楽の楽しさを知った学生達。
考えてプレーする楽しさ、必死にボールを追いかける子供達。

大した事ないかもしれないけど
エチオピアの人にとっては凄い貴重な機会だし、素晴らしい出会い。

こんなの意味あるんだろうか…
自分の活動では落ち込むばかりですが、他のボランティアの活動みて元気をもらいました。


今回は観光隊員スーちゃんの活動は紹介できませんでしたが、FBなどでエチオピアの面白い文化やイベントを発信してくれているので、ぜひ調べてみて下さい。

年始から
アワサでやる気が高まりました。
2018年も頑張ります。

ザンジバル島


2017年の年末は
タンザニアにあるザンジバル島に行ってきました。

飛行機に乗り
わずか3時間足らずの移動

空から一面広がる透き通る海を見ただけで込み上げるものがありました。

無事に到着し
イミグレーションを通過
ザンジバルは夏でした。

強い日差しと
もわんとする熱気

ただ木陰で休んでるだけで汗がじっとりしてくる。
エチオピアは高地で乾燥地帯なのでこの感覚は久しぶり。

迎えに来てくれたホテルのオーナーが道中、車を止めてココナッツジュースのwelcome drink をご馳走してくれました。

あっ暑い日差しにココナッツジュースの程よい甘さがたまらない。

ホテルは1泊3000円しない安宿だったけどクーラー完備で、オーナーも気さくでとても良い感じ。

英語でコミュニケーションがとれる国って本当にノーストレス

ザンジバル島で行った地域は3ヶ所

・ストーンタウン
・ヌングイ
・パジェ

ストーンタウンは街全体が世界遺産に登録されていて、人々は世界遺産の建物な住んでいます。

一旦小道に入ると迷路

迷いながらも
市場を発見し、土産物屋を周り
大方の土地勘をつけました。

日も暮れて
腹が減ってきた
晩飯はローカル屋台に決めてました。

有名なフォロダニ公園の屋台は外人向けで高いだけ。

私はザンジバル島民の労働者と一緒にショーケースに並ぶ海鮮を買い求め

イカ焼き
小エビのフライ
小魚のフライ
牛もつ煮込みをご飯にぶっかけ
ザンジバルスペシャル(酸味の効いた野菜スープ)

合計800円

もう食い過ぎて帰り歩くのがしんどくなるほど

あー初日の晩から大満足。

ストーンタウンでは
チテンジ(カラフルな布)を買ってサーフパンツを作ったり、コインショップでアクセサリーを作ったりしました。

そこから
ヌングイへ移動
私の目的は海鮮尽くしの日々を送ること

キッチンフリーのロッジを予約

幸運にも
着いた時に浜辺に
水揚げされたばかりのマグロが

テンション上がりまくりです。
1匹丸々太ったマグロが1000円しない。

直ぐにキッチンで調理して
中とろの刺身丼が昼食

その後は
・カマの塩焼き
・漬け丼
・カシラの煮付け
・あら汁
・海鮮チャーハン

イカも市場で見つけて
・イカ刺し
・イカのバター醤油

幸せでした。
夢に見たマグロ1匹買い
約3日間食い切れない程のマグロを食べ続ける

料理の腕に関係なく
鮮度が良すぎて美味いの美味いの

ヌングイを満喫した後は
パジェに移動

こちらはクリスマスという事で少し良さげのホテルに泊まりました。

すぐ近くに予約していた
サーフツアーショップがあり翌日のツアーを確認

調べに調べて尽くした情報により
念願のサーフィンが実現しました。

ザンジバルの東側はインド洋に面しているので
コンスタントに波があります。
難儀なのが遠浅がかなり続くためサーフポイントまではボートでいく必要があります。

日中は風が強く遠浅の地形はカイトサーフィンに持ってこい。至るところにカイトサーフィンの看板が並んでいます。

普通のサーフィンメジャーでないので地元人達は殆ど存在する知らないようです。

待ちに待ったサーフィン
板選びから心が弾みます。

久しぶりなので6ftの幅も広めの板にしました。

サーフポイントに着くと
遠方にいい波が見えました。

ワクワクしながら沖に出ると
案の定、強いサイドカレント

すると良いウネリが!
肩ほどのサイズに
オフショアが強くて一本目を逃す。

あー次こそは

そう思ったらガイドから
浅瀬に戻ろうと合図が…

一緒にきた他の客は
波と流れにやられて早々に岸に移動していたは知ってたけど

本当に残念
せめてあの波に乗れてたら…

後悔とガイドに対する不満

お客全員の安全を確保するためなら
わたしがガイドしてても同じ判断を下しただろう…けど

エチオピアの海無し国から来た私には酷な判断でした。


気持ちを切り替え
浅瀬の小波で楽しむ事に
始めは本当に小さな波
しかし次第にサイズも良くなり
腰くらいで形の良い波がくるようになりました。

ビギナーばかりのだったので
私レベルでも沢山の波に乗れて
楽しむ事ができました。

たかが2時間
それでも久しぶりのサーフィンは最高でした。

実は前夜にサンダルで歩いていて
足の親指を深く負傷してしまいガムテープでグルグル巻きに

そんな事もすっかり忘れ楽しんでいました。


パジェも大満喫

10日間の旅も終わりに近づき
ストーンタウンに戻る事に

何度も行き来した道、市場
と思ったら
カジキマグロやシーラが
どーん!


まだまだ知らないザンジバルがある。

そんな事を思いながら
エチオピア行きの飛行機に乗りこみました。

次に海を見れるのは日本か

6/29の日本帰国までの半年
エネルギー満タンになった旅でした。

エチオピア流 交渉術

またまた更新ができない日々が続いて御心配お掛けしています。
元気にやっておりますが、ネットがありません…

エチオピア流 交渉重要性

エチオピアで学んだことの1つ
話し合いにおいて引かないこと

年末の旅行に備え
任地アルバミンチ→首都
までのバスチケットを購入

予定通り朝5時にバスに乗り
出発をまっていると

添乗員が来て
君のチケットは昨日の日付けになっている。今日は満席だから降りなさい。

こんな時
絶対に指示に従っていけない。

バスは私が降りた途端に出発
次の日のチケットを買い直す事に決まっている。

エチオピア流の交渉術はシンプル

私は今日のチケットを買った!
何度も今日の日付けと曜日を確認した。

間違えたのはスタッフの責任だ
私は悪くない

これを感情出して伝えます。

言い争ってると
旅行者と思われる外国人が口を挟んできた。

彼らは英語が出来ないから
聞き間違えたんだよ


うるさい
俺はアムハラ語喋れるわ

瞬殺して

スタッフと更にヒートアップ

俺は悪くないと一点張り

警察で話すかと脅されるも

動じず

散々揉めたあげく
料金の半分を払いなおす事で決着

普段カレンダー無し
曜日や月日も気にせず生活してるエチオピアの人々とは

この時間や日程を間違えることは日常茶飯事

私がアムハラ語を読めない事
購入したチケットの日付けを再度確認しなかった事に非があるのは分かっていても

絶対に引かない

日本人の考えるカスタマーサービスなんてエチオピアシェラトン言っても受けられる可能性ゼロに近い国。


直ぐに嘘をついたり、調子の良いことを言うエチオピア人の国民性は嫌といつほど味わってきました。

更に感情を前面に出さないと相手が怒ってる事など、気持ちを察する事ができない


最初に日付けが間違ってると言われた時から、シナリオを描き

ひたすらゴネる!
わたしは、悪くないの一点張り。

自分の非を認めずに、主張し続けることがエチオピア流の交渉術です。

良い面でいうと
マニュアル抜きに融通を利かせてくれる点はエチオピアの良いところ


国内線のチェックインで
重量オーバーしていても

これは学校の生徒にあげるもの。エチオピアのために持ってきたなんて事をアムハラ語で伝えたら

見逃してくれる

最近聞いたのは50kg超過してるのに
本当少しの料金で済んだとか

話せば分かるのがエチオピア

良い面、悪い面ありますが
基本的に優しいエチオピア人です。


日本に帰ったら
規則ですから…と
キッパリ切り捨てられるでしょうね。

チフスにかかりました。

12月5日(火)
朝起きると頭痛

最近、夜が冷えるし風邪の引き始めかな

大学に行き
いつも通り、同僚達と会話して昼飯を食う。
だんだん頭痛が強くなってきた

夕練
この日は私のメニューで泳がせる事になったので
久しぶりに張り切る

しかし
頭痛がどんどん強くなる

何とかメインメニューまで指導したものの
限界を感じる

バジヤジ(トゥクトゥク)をつかまえ、ホテルまで帰る

ホテルに着くも
ふらふら

今回はいつもの体調不良と違う
(いつもはお腹を下して、夜に高熱が出る)

頭痛が止まない
更に強くなってきた
(眼球裏からずっと強く押されてる感じ)

熱も測る度に上がっていく
最後に測れた時は38.6度

これはヤバイな
と野生の勘が働く

しかし夜勤帯の病院なんて絶対に行きたくないし、今行けば病院にお泊りになりそうだ

何とか明日の朝までは持ち堪えようと覚悟する

こういう時は
脱水症状が怖い
ホテルのスタッフが様子を見にきてくれた時に水を頼み

同じ任地の隊員にも電話して
一晩越すための準備を整える

一度横になったら
頭を動かせない
目を閉じて集中

この地にちゃんとした病院があって救急車というものを呼べるのなら
直ぐにかけていたでしょう。


こんな所でくたばってたまるか

一晩中
この言葉を何度も繰り返し
頭痛で殆ど寝れなかったものの
朝を迎えて一安心


同期のアツネに電話して
病院まで連れてってもらう事に

バジヤジに乗り
地元の病院へ

あー
朝から沢山の人が既に順番待ち

アツネがエチオピア人の同僚を連れてきてくれたから

気をきかせてくれて
直ぐに診察を受ける事ができた。

同時にJICAの健康管理員からも連絡がくる

症状を説明すると
Tiphes(チフス)の症状だとベテラン健康管理員がアドバイスをくれた。

2ヶ月前から首都アディスアベバで流行していたらしい


血液検査
マラリアテスト
チフス血液検査
マラリアテスト(2回目)

通常マラリアは熱がグン上がる

今回は熱よりも頭痛…
医者はマラリアをうたがう

しかし
症状からして違う
ベテラン健康管理員が電話越しに医者を説得しチフスの検査を受ける事ができ

チフス強陽性反応

決まり!
と思ったけど
マラリアテストも再度して診断を確定させると医師も引かない

もうとりあえず頭痛をどうにかして
Emergency room に連れていかれ
休ませてもらい痛み止めな注射

すると
少しずつ視界が広がっていくのを感じる。

マラリアテスト2回目も陰性で
やっとチフスの治療薬と頭痛鎮静剤をもらう事ができた。

あー
頭痛が引いただけで本当楽になった

そこから
5日間療養


食欲も出てきて
月曜日には職場に行けるようになった

今回の原因は何だったのか
最初はプールの汚水が原因だと思っていたけど

診断は発疹チフス

ダニが原因だと判明


ホテルに住んでるし
シーツ交換、清掃は週一でやってる

服もよく天日干しやってるし…


と思ったら
寝間着に使ってるパーカーの裏に
青白い1mm四方の虫の卵が10こ程産み付けられているのを発見

キモっ…

写真におさめる事も忘れ

直ぐに剥ぎ取って払い落とした

あー
テンション下がる

先月は同任地にいるシルクの支援できてる日本人がお腹の皮下からハエの幼虫が5匹出てきたと手術していた。

俺の体もヤバイな…


ネットいろいろ調べてみると
第二次世界大戦中に欧州で流行して数万人の人が亡くなっているらしい


現在はエチオピア含むアフリカ諸国で報告されていて

衛生環境の劣悪なところでしか発生しないらしい。

日本では以前ホームレスが感染した報告があるもよう


俺…
どんだけ汚い所で生活してるんだろ…
もうそれにも慣れてしまっている自分


生活環境を改善しないと
再感染すると健康管理員から注意をうけるも

どうしたらいいもんか


今回地元の病院に行ってみて
ドクターはとても親切だった

しかし
注射、血液検査は消毒なし
ゴム手袋する奴は学生の証し…

ベテランはゴム手袋しない

マスクなし

血液検査で血を吹き出す現地人達


Emergency roomで休んでいると
狂犬病を発症した患者が運び込まれ

叫びまくり、白眼むいてる

(狂犬病は発症したら100%死にます)


いろいろ貴重な体験をさせてもらいました。

あー死なずにすんでよかった。
後6ヶ月

こんな所でくたばってたまるか精神で頑張ります。

世界イチ


毎年11月に大使館対抗のフットサルゲームが開催されています。

メインスポンサーは
Heineken

チャンピオンズリーグと同じスポンサー
雰囲気も上がります。

昨年は決勝リーグ1回戦で
AU(アフリカ連合)に負け
そのままAUが優勝を飾りました。

今年は昨年の悲願を果たすべく

日本Aチームには
サッカー隊員7名に
JICA、UNのサッカー経験者

そして
日本Bチームとして
体育系隊員として
私は参加させて頂きました。

結果を言いますと
Bチーム予選リーグ敗退
1勝1敗1引き分け

Aチーム 優勝!(世界イチ)
に輝きました。

Bチームは決勝リーグにすすめなかったものの大健闘
はらはらドキドキさせる試合内容
試合を踏む毎に動きも良くなり
最終選でカナダに1勝した時はもう飛び跳ねて喜びました。

決勝リーグでは
初戦がカナダ
まさかBチームが勝った相手に負けないだろうと思っていたら
PK戦で勝利する波乱の展開

そこからは
実況:岡田くん(自転車隊員)
解説:新地(松井さん風)
で観客席を盛り上げました。

1点ビハインドから
後半巻き返し
逆転勝利

ドラマチックな試合を繰り広げる日本Aチーム

会場も他国からも日本コールをもらうなど、日本応援団も一致団結

決勝はエジプト
昨年AUでプレーしていたストライカーが光るものの
組織でも体力的にも選手層の厚さ
全て圧倒し
3-1で見事勝利


バスで8時間かけて首都に上がってきてよかった。

優勝したし


念願の一勝
美味い酒が飲めました。

これで十分です。

あー
いい気分転換

やっぱり本気で勝ちいくから面白い

エチオピアに来てサッカー好きになりました。

世界イチ!


日本Bチーム

そして
世界イチに輝いた日本Aチーム

決勝の相手エジプトと

チャンピオーネを歌って
ビールかけ

人生初swimが20歳だったら

日本では
ほぼ全ての小中学校にプールがあり水泳がカリキュラムに組まれているので

人生初swimは少なくとも7歳前後でしょうか。


私も近くのスイミングスクールに小さい頃通ったのを覚えています。


エチオピアというと
近くに川や湖がある地域を除いて
水泳というのは教科書で学ぶものです。


なので
20歳になって始めてプールに入る学生がほとんど

今年もそんなスポーツ科の学生達へ授業が始まりました。

男子生徒の鍛えあげられた身体
ガッチガチの足首

手作り水着?スポブラ?
シャンプーハットの女子生徒

まぁみんな
パニックですよね。
ドリフのコントを観てるようなシーンもちらほら見受けられる


私の担当はイケイケ男子約20名

お察しの通り基本言うこと聞きません。

そんなイケイケ君達ですが
こちらも場数踏んでますからね。

顔を水につけるところから始まり
水中で息を吐くこと
目を開けること

潜ってみよう

友達の股の間を潜り抜けよう
ってな感じで
幼稚園生を教えるように
飽きないようにテンポ良く違うメニューを組んであげて

取り敢えずは
バタ足が何となく出来るようになってきました。


昨年を振り返ると
シャワーが出ない、薬品が無い
問題があり過ぎて3回しかレッスンがありませんでした。

それからすると
今年は11月から1月まで
週2回ちゃんと授業が出来そうです。

幸運な学生達。

イケイケ君達が
2ヶ月後に水中でイケイケになれるように、教員達と協力してやってみます。

プールにインジェラ?!


ある日の事
プールにインジェラらしきモノが浮いてました。

誰だプールにインジェラ持ってきた馬鹿わ



そう思ったあくる日から
浮遊インジェラが増加

何事かとアベラ達と原因を探していると


インジェラ
ぷか〜っと

プールの底から浮上してくるを確認


えっ!

堆積していた薬品のカスが
ヘドロのようになり
ガスを発生させて浮上してきているようでした。

んー
一応メタンガスか確認するために
ライターで火が付くかやってみましたが、火がつく気配はありませんでした。
(実験の仕方が下手だったかも)


初めて大量発生した日は
プールは閉鎖、練習中止して
選手含め30名程で水底の堆積物をブラシで剥がし、浮遊してきたインジェラを外に出すという人海戦術をとりました。


しかしこのインジェラ野郎
ネットで掬いあげようとすると
細かく分解して再び水底に沈んでいくんです。


この日から1ヶ月は
毎日午後になると大量のインジェラが浮上


練習前になると
アベラ達ライフセーバーがプールに入り
インジェラを外に出すのを諦め
色んな方法でバシャバシャかき混ぜ
沈める作業がありました。


私はというと
この間も選手と一緒にプールに入っていました。

生臭い匂い…
頭に付着するインジェラ

最初は笑ってましたが
喉痛めたり、お腹の調子崩したり
自分自身も体調崩し始め

選手達も体調不良で病院へ

これを読んでる方は
そんな汚い水なら
水を入れ換えたらよいと思うかもしれませんが

このアルバミンチ大学では
最低2ヶ月は水の入れ替えはできないんです…


何とか2ヶ月経ち
11月末に綺麗な水になりましたが

この濾過器のないため池50mプール

水質管理は本当大変です…

最初はインジェラ少しでした

もう最後はプールを覆い尽くす程に…