身近なもので応急処置

エチオピアには東京五輪の影響もあり
体育・スポーツ隊員が約20名も派遣されています。


ここまで大所帯になると何かと大変
そして、
エチオピア生活も終わりが見え
古株なってくると
いろんな仕事が舞い込んできます。

その1つで分科会というものがありまして、体育隊員の総意をとったり器材管理等の引き継ぎをします。

正直面倒な仕事なんですが
せっかくこういう会を開いて大勢が集まるなら
勉強会を開きたい。

私の独断でテーマは応急処置

しかしアンケートをとってみると
他の隊員の関心は低い事がわかりました。

こういうのは
何度やっても良いものだと思ってたんですが、ライフセービングと他のスポーツでは重きを置くところが違うんだなと…ちょっと気落ち

それでもめげずに
やってみました。

内容は
アンケートで出た各スポーツで起き得る外傷に対して予防策と
エチオピアで機材や道具が無い中でどんな対応が出来るのか!

アンケートで分かったのは
各隊員が活動で危ないヒヤリとした場面を多数経験していること

ヒヤリハット事例といって
ハインリッヒの法則を紹介して
300件のヒヤリとした場面があると
29件の軽度な事故やミスがあり
1件の重大な事故が起きるされています。

ここでいいたいのは
ヒヤリハットした時点で対策を打ちましょうという事です。

次にベテランサッカー指導者の修平さんに
熱中症と脳震盪について説明をしてもらいました。

私もこの傷病には詳しくなかったので勉強になりました。
脳震盪起こしたら休ませる事が非常に大事なんですね!

またエチオピアの薬局で購入できるFAキットや小売りされてる用品の価格調査した結果を紹介
意外に地方の薬局にもテーピングや使い捨て手袋など、応急処置に必要なものが置いてあり、お手頃に買える事がわかりました。

そして実技では
ネットで災害時で身の回りの物を使った応急処置の方法とうい資料を見つけたのでみんなに紹介してやってみました。

1、上腕の骨折
雑誌と枕カバーで副え木代わりに
そして腕を吊るのに
ビニール袋を片面やぶり首にかける
三角巾より簡単に腕がつれました。


2、創傷の対応
今回は湿潤療法を紹介しました。
傷パワーパットで知られるようになりましたが、傷は乾燥させずに保湿した方が早く治るんです。

傷パワーパットの代用品はラップ
ラップがなければ清潔なビニール袋を使用もできます。

止血後
創傷部を水で洗浄
ラップを貼って周りをテープでとめる
更にワセリンを塗ってあげると痛みが和らぐらしいです。

これを1日1回2回交換する
ポイントは患部を清潔に保つことです。


わたしも怪我した時は
湿潤療法をやって軽度の傷なら5日もあれば治せてます。


あくまでも応急処置で
深い傷や
動物咬傷
ガラスなどが刺さっているような傷は
病院行くのが先決です。

次に

3、搬送法
担架の代わりにシーツや毛布の端を丸めて人を運べる事を紹介

4、頚椎固定
毛布を首から胸の前でクロスさせて脇のを下を通して後ろに引き上げると
首は結構しっかり固定できます。


こんか感じで1時間ほど勉強会してみました。

準備から何やら疲れましたが
まず自分自身が勉強なる事が多くてやって良かったです。

参加した隊員からも
へ〜
面白いなど

リアクションがあってホッとしました。

器材管理の総意や引継ぎ連絡も無事に終わり

任務完了