チフスにかかりました。

12月5日(火)
朝起きると頭痛

最近、夜が冷えるし風邪の引き始めかな

大学に行き
いつも通り、同僚達と会話して昼飯を食う。
だんだん頭痛が強くなってきた

夕練
この日は私のメニューで泳がせる事になったので
久しぶりに張り切る

しかし
頭痛がどんどん強くなる

何とかメインメニューまで指導したものの
限界を感じる

バジヤジ(トゥクトゥク)をつかまえ、ホテルまで帰る

ホテルに着くも
ふらふら

今回はいつもの体調不良と違う
(いつもはお腹を下して、夜に高熱が出る)

頭痛が止まない
更に強くなってきた
(眼球裏からずっと強く押されてる感じ)

熱も測る度に上がっていく
最後に測れた時は38.6度

これはヤバイな
と野生の勘が働く

しかし夜勤帯の病院なんて絶対に行きたくないし、今行けば病院にお泊りになりそうだ

何とか明日の朝までは持ち堪えようと覚悟する

こういう時は
脱水症状が怖い
ホテルのスタッフが様子を見にきてくれた時に水を頼み

同じ任地の隊員にも電話して
一晩越すための準備を整える

一度横になったら
頭を動かせない
目を閉じて集中

この地にちゃんとした病院があって救急車というものを呼べるのなら
直ぐにかけていたでしょう。


こんな所でくたばってたまるか

一晩中
この言葉を何度も繰り返し
頭痛で殆ど寝れなかったものの
朝を迎えて一安心


同期のアツネに電話して
病院まで連れてってもらう事に

バジヤジに乗り
地元の病院へ

あー
朝から沢山の人が既に順番待ち

アツネがエチオピア人の同僚を連れてきてくれたから

気をきかせてくれて
直ぐに診察を受ける事ができた。

同時にJICAの健康管理員からも連絡がくる

症状を説明すると
Tiphes(チフス)の症状だとベテラン健康管理員がアドバイスをくれた。

2ヶ月前から首都アディスアベバで流行していたらしい


血液検査
マラリアテスト
チフス血液検査
マラリアテスト(2回目)

通常マラリアは熱がグン上がる

今回は熱よりも頭痛…
医者はマラリアをうたがう

しかし
症状からして違う
ベテラン健康管理員が電話越しに医者を説得しチフスの検査を受ける事ができ

チフス強陽性反応

決まり!
と思ったけど
マラリアテストも再度して診断を確定させると医師も引かない

もうとりあえず頭痛をどうにかして
Emergency room に連れていかれ
休ませてもらい痛み止めな注射

すると
少しずつ視界が広がっていくのを感じる。

マラリアテスト2回目も陰性で
やっとチフスの治療薬と頭痛鎮静剤をもらう事ができた。

あー
頭痛が引いただけで本当楽になった

そこから
5日間療養


食欲も出てきて
月曜日には職場に行けるようになった

今回の原因は何だったのか
最初はプールの汚水が原因だと思っていたけど

診断は発疹チフス

ダニが原因だと判明


ホテルに住んでるし
シーツ交換、清掃は週一でやってる

服もよく天日干しやってるし…


と思ったら
寝間着に使ってるパーカーの裏に
青白い1mm四方の虫の卵が10こ程産み付けられているのを発見

キモっ…

写真におさめる事も忘れ

直ぐに剥ぎ取って払い落とした

あー
テンション下がる

先月は同任地にいるシルクの支援できてる日本人がお腹の皮下からハエの幼虫が5匹出てきたと手術していた。

俺の体もヤバイな…


ネットいろいろ調べてみると
第二次世界大戦中に欧州で流行して数万人の人が亡くなっているらしい


現在はエチオピア含むアフリカ諸国で報告されていて

衛生環境の劣悪なところでしか発生しないらしい。

日本では以前ホームレスが感染した報告があるもよう


俺…
どんだけ汚い所で生活してるんだろ…
もうそれにも慣れてしまっている自分


生活環境を改善しないと
再感染すると健康管理員から注意をうけるも

どうしたらいいもんか


今回地元の病院に行ってみて
ドクターはとても親切だった

しかし
注射、血液検査は消毒なし
ゴム手袋する奴は学生の証し…

ベテランはゴム手袋しない

マスクなし

血液検査で血を吹き出す現地人達


Emergency roomで休んでいると
狂犬病を発症した患者が運び込まれ

叫びまくり、白眼むいてる

(狂犬病は発症したら100%死にます)


いろいろ貴重な体験をさせてもらいました。

あー死なずにすんでよかった。
後6ヶ月

こんな所でくたばってたまるか精神で頑張ります。