Final presentation "奨励 挑戦 協力"

2018年6月19日

2年間の活動を閉めるべく

最終報告会を配属先のアルバミンチ大学で行いました。

 

準備にぎりぎりまで時間がかかり

ほとんど寝ずに資料を作りました。

そして聴講者が配属先の同僚たちであるため

Allアムハラ語でやることにしました。

 

日常会話で

90%アムハラ語

9%ガモ語

1%オモラテ語、カファ語、シダマ語、ニャンガトン語

 

を使って生活してて

英語を話す機会なんてほとんどなかったので

何の練習もなしにアムハラ語で30分プレゼンできました。

 

やってきたことは嘘つきませんね。

もうエチオピアを出たらこの語学力はどこにも活用できませんが

ここで活かすことができてよかったです。

 

このプレゼンの目的は

ライフセーバ達の働きぶりを大学のお偉いさんたちに示すこと

ちょうどプレゼン後にレッスンを受講した参加証渡すセレモニーが予定されていたので

その前座的な意味合いで資料を作りました。

 

最後に伝えたメッセージ

私がエチオピアで学んだこと

 

Encouragement, Challenging and Cooperation

(奨励、挑戦、協力)

 

この3つが揃えばエチオピアでもいい仕事ができる

 

「奨励」

私はずっと高いモチベーションで活動ができたと思っています。

それは、アベラ達同僚の働く姿に感動したから

朝早くても、40度以上の暑さの中でも

真面目に仕事する彼らの姿勢

何度も折れそうな心を立て直してもらえました。

 

「挑戦」

彼らと多くの事に挑戦してきました。

水質管理、フェンス修理、道具の作成

 

分からない、やったことがない

じゃートライしてみよ。

トライしたら何が良いか悪いか分かるね。

もう活動終盤の会話では何か問題起きたら

この会話が定番になっていて

どんな問題があっても乗り越えていける気がしました。

 

「協力」

挑戦する中で、どうしても高い専門性が必要な時がありました。

そんな時は素直に

分からないから、質問しにいきました。

大学のいろんな部署を尋ねました。

そして快くどの部署の人も協力してくれ

大きな問題も解決できました。

 

エチオピア人からよく耳にする言葉

ハベシャ ミニン アイチリム(アムハラ語)

Ethiopian can not do anything.

 

支援慣れしてしまっているエチオピアの人々

お金がない、貧しいから僕らには出来ない

考える事をやめて不平不満ばかり述べる人たちばかり

 

アベラ達からも、赴任当初はよく聞かされた言いわけでした。

 

本当に何もできないのか。

私はできる事を証明しました。

 

私は

アルバミンチ大学からもJICAの業務費も使わず

活動してきました。

 

大金を使わず出来る事を少しずつやってきた、

奨励、挑戦、協力

があればどんな問題も解決できることを身をもって体験した2年間でした。

 

やればできる

自分たちで世界は少しずつ変えられる

 

 

素晴らしい経験をさせてもらえた

素晴らしい同僚たちに出会え過ごした日々は

私の一生の財産になると思います。

 

本当にありがとう。

 

“Encouragment, Challenging and Cooperation” make us the grateful work and bright future.

 

 

Cirtification

ライフセービングレッスンの準備と同時進行で

資格発行の準備をしてきました。

 

私の名前だけ記入して

参加証でいんじゃないかと思っていましたが

この国でCirtificationは最重要ポイント

 

エチオピア水泳連盟

アルバミンチ大学 副学長

アルバミンチ スポーツ事務所

JICAエチオピア事務所

 

関係機関に資格発行の打診をしました。

 

アベラ達ライフセーバと

オフィサーのブブと

何度も協議を重ねて

 

大嫌いなDr.チョンベにも

頭下げに行きました。

 

ピンチはチャンスって事で

チフスで首都に上がれたので

帰りの飛行機の前の時間に

水泳コーチング連盟会長のミカエル会うことができ

協力を得れることになりました。

 

テキスト作りの際も親身に協力してくれ

今回も本当に快く引き受けてくれました。

バジェットは高くないけど

私のポケットマネーで交通費と宿代は負担

参加者からもいくらか集めて謝礼を支払う。

 

この提案にミカエルは

私のレッスンに興味があるし

私の思いに賛同してくれ、お金のことは気にするなと言ってくれました。

本当にいい人

 

しかし

アルバミンチ大学もしくはスポーツ事務所からの

依頼書が必要だと言われました。

 

こういう書面やプロセスが

エチオピアでは何より重要

 

チフス治療からアルバミンチに戻って直ぐに

依頼書について交渉

 

しかし

この依頼書が難しかった、、、

何かあった際の責任を負うことになると言われ

ミカエルを呼べないことに。

 

更に

水泳連盟に話が変な風に伝わり

講師としてミカエルを指名した事に不信感があったのか

ミカエルと私で金の着服があるんじゃないかと噂を立てられました。。。

 

本当にめんどくさい

ただ、親切に協力してくれたミカエルに申し訳ない

これがエチオピアの現状。

普段が何をするにも横領続きの仕事ばかりなため

俺のポケットマネーでやるっていっても

不平等だとか言われちゃう。

 

私の活動期間が迫る中で

焦ってしまったのが悪いんでしょうが

本当にミカエルにごめんなさいでした。

 

ということで

エチオピア水泳連盟からのサインは無し

 

そして

この事をアベラ達に報告

 

エチオピア水泳連盟からの協力は得れなかった、、、

つまり

参加証になってしまう

ごめんなさいと

彼らに伝える

 

すると

 

君がいろんな部署に話をしてくれたこと

体調が悪いのにレッスンの準備をしてくれているのは知っている

気にするな

君の名前が書かれた参加証を貰えたら十分だと返してくれました。

 

病み上がりで睡眠不足だったこともあり

感情コントロールできなくて

涙がぼろぼろ出ました。

そして、おじさん3人も泣いてました。

 

こんな国でも心が通じるんですね。

 

さー

このおじさん達の言葉をエネルギーに

 

次は

アルバミンチ大学の副学長にお願いすることに

ここも厳しいかなと思っていましたが

 

びっくり

Dr,チョンベさんが

めちゃめちゃ協力してくれました。

 

作成したテキスト、レッスン計画、評価シート、レポート

必要な資料を全て提出したところ

俺に任せろ。

と言ってくれました。

 

そして

副学長に話が通ったとブブから連絡がきました。

すごい

大学から発行できるのは参加証までで

資格証ではないものの

大学の名前が入るだけで効力は絶大

 

本当に感謝

 

副学長のDr.レチャレさんからは

思んわぬコメントも

 

私が提出した参加者の評価シート、レポートを見て

とても私のレッスンに信用性を持ってくれたようでした。

 

何故かというと

12名の参加者中で参加証を渡すのは9名のみ

全日程を終了した参加者にしか参加証を発行しない

要件をクリアしなかったものも厳しく細かく評価を付けたました。

 

これがエチオピアでありえない事で

参加したら全員資格をもらえるのが普通。

評価なんてない。

泳げなくても水泳コーチの上級資格もらえてしまう国。

 

この名ばかりな資格発行の現状を換えたいと

副学長も思っていたらしい。

 

あー

ここにもいい人がいた。

準備が全て整った。

 

後は渡すだけ

私の最終報告会に続けて

参加証授与式が行われ6月19日に無事に

彼らに手渡すことができました。

そして

私からのプレゼント

アベラ達3人のおじさんライフセーバにユニフォームを贈呈しました。

 

そこら辺にいる

仕事できない恰好だけ立派なエチオピア人でない。

 

ちゃんと毎日仕事して

トレーニングして

資格要件をクリアしたおじさん3名は

ライフセーバのユニフォームに袖を通す資格があると思います。

この笑顔が私の活動集大成です。

 

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プールの掃除係で120円の日当で一生懸命働いてきたテフェリ君!泳ぎはまだまだ、でも全てのレッスンを終了しました。参加証にしてよかった。彼にもチャンスをあげる事ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

International lifesaving lesson

International lifesaving lesson

少し大げさなネーミングですが

同僚たち、現地の人々が是非やってくれということで

国際ライフセービング連盟のライセンス要件を満たせる内容で講習会と

実技試験を行いました。

 

自作したテキストを基に

4日+補修1日のプログラム

 

残り私の活動期間も1っか月を切っており

気合を入れ直して臨みましたが

 

チフスにかかるなどして

参加者には本当に迷惑かけてしまいました。

私の体調が戻ってレッスンを再開したものの

残りの活動期間が2週間を切っており

更に参加者の中には学校のテスト期間とかぶってしまい

日程調整に苦労しました。

 

しかし

レッスンを進める中で

アベラ、アイヤロ、ツガイの

おっさんライフセーバー達がとても協力してくれました。

彼らにも新しく指導する内容も含まれていましたが

1年以上の間、少しずつ指導してきたスキルや知識は

しっかりと身についていて、時にはインストラクターとして

私よりもしっかりと説明をしてくれる場面もありました。

 

特に

ライフセーバーの仕事、責任は何か。

プールの監視で危険な事は何か

みんなでシュミレーショントレーニング兼ディスカッションをした際は

若い水泳選手たちにこれまで経験してきた業務の大変さや思いを

彼らの言葉で伝えてくれました。

 

私もすべてのレッスンをALLアムハラ語でやり遂げ

最後の最後までアムハラ語を極める事ができました。

 

レッスンの詳しい内容については添付写真を参照ください。

簡単ですがレポートにしました。

 

 

エチオピアが国際ライフセービング連盟に加盟するのは

まだまだ遠い話し手です。

ボランティアである私が出過ぎた真似をすべきでないと思っていましたが

最後の最後で

エチオピア水泳連盟に協力をお願いするなど

いろいろ掛け合いました。

何度失敗して恥かいてもOKなのが

ボランティア

これが強味です。

 

レッスンを終えて

参加者から

この知識や技術を地元に戻って教えるよ。

テキストが欲しい。

君から学んだことを僕らが広めるよ

と駆け寄ってきてくれたのが本当に嬉しかったです。

 

最貧国のエチオピア

プールも管理が難しい

そもそも泳げる環境が少ない。

それでも川や湖で泳いでいる人もいるし

このエチオピアではライフセーバの仕事は

仕事として確立されています。

 

まだ早いんでない。

エチオピアで。。。

と思われる方もいるかもしれませんが

 

こんな国だからこそ

必要にされる職業なんだと思います。

 

このレッスンを無事に任期中に終えることができて

本当に良かった。

沢山の協力、サポートが私を助けてくれました。

体調もしんどかったけど

本当にあきらめずやってよかった。

感謝感謝です。

 

サティフィケーションに続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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Thanks letter

Thanks letter

4月中旬から始めた
Art lesson

1年生から8年生まで約450人の生徒と関わる事が出来ました。

1〜3年生は折り紙
犬、猫、うさぎ、ゾウさんを色紙で折れるようになりました。

4~8年生
サンプルの下書きに色塗りと貼り絵に挑戦

クラスによっていろんな特徴もあるし、日本人には出せないびっくりする程芸術的な作品を作る子もいました。

指導や準備に追われて
その作品を全て写真に収められなかった事に反省

ポストカードを作成→販売→資金調達→スポーツ用品購入

と考えていましたが
1ヶ月間だけでは販売出来る程のクオリティにするのに限界を感じました。

しかし
どの作品もとても個性的で子ども達の成長が感じられるものばかり

どうにか
この作品を活かしたい

生徒の両親、家族に
サンクス レターを作る事にしました。

お父さん、お母さんに
ありがとうを伝えよう!

少し照れながらも
みんな日頃の感謝の気持ちをアムハラ語や英語で手紙にしました。

学校終わりに
家に帰り、その手紙をプレゼントするんだよ

たぶん
凄い喜んでくれるし
褒めてもらえる

と軽い寸劇を交えて生徒達に説明

翌日に生徒にどうだった?
と感想を聞くと

みーんな両親に褒めてもらえたようでした。

この褒めてもらえる体験は
とても子供たちに大事なこと

そして
家族も我が子の成長を感じれることはとても嬉しい事です。


スポーツマテリアルに関しては
私の考えに協力してくれた
校長先生、先生達への感謝の気持ちと
子供たちと素晴らしい時間を過ごせたことに対して

サッカーボール数個と
世界地図を寄贈しました。

倉庫に入れておいても
劣化するから
沢山使ってボロボロになるまで使ってね!

先生達と約束しました。

ずぅーとやりたかった
この取り組み
沢山の子供たちの笑顔がみれて
本当にやって良かったです。


一点残念だったのが
最後に私の日本の友達のためにま
ポストカードを作ってくれないか子供達に頼んでいたんですが

受取りに行くタイミングで
私が体調を崩してしまい寝込んでしまったので、その作品を全て受取れなかったことが本当に残念

沢山はありませんが
素晴らしい生徒の作品達は
日本のみんなへお土産と考えてますので楽しみにしててくださいね。

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家族にサンクスレター
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朝礼でサッカーボールと世界地図を寄贈

腸チフスにかかりました

小学校でのアートレッスン、Textbookの作成、レスキューチューブの制作と残り活動期間が1か月と迫る中、仕事を入れ過ぎたのか、、、、

体調をまたまた崩してしまいました。

 

風邪のような症状から

膝→足首→足指→手首→指→ひじ

の順で関節が数日かけて少しずつ痛むようになってきました。

 

なんかおかしいな。

 

そう思っていると

5月末の木曜の午後

もう頭痛や体のだるさで

活動ができなくなりました。

 

家に帰って安静にしようとするも

何かいつもと違う感覚

その日の晩は本当にしんどかった

 

翌朝地域の中央病院に行くも

検査結果異常なし、、、

 

どうしたらいんだろう、、、

たまたま在沖しているヘルスアドバイザーが休暇に入っていて

日本の顧問医の指示を仰ぐも難しい状況。

 

結果的に

JICAにお願いして車で首都にあがり

首都の病院で検査して

チフスにかかっていたことが判明

 

発疹チフスの次は腸チフス

もうげっそり

 

計画していた

ライフセーバーたちのレッスンも1週間以上延期せざえるしかありませんでした。

残り3週間の活動期間でまたまた体調を崩す私、、、

 

アルバミンチで検査結果が異状なしだったのは

私が日頃からチフスの治療薬をマラリア予防のために呑んでいるため

はっきりとして症状が出なかったので

医師の判断が難しかったようです。

 

本当に日本のように

頑張ると直ぐに病気にかかってしまう。

再三の体調不良を反省に睡眠をしっかりとろうと決めました。

 

あ~もう

時間がない。

焦る気持ちと

どうしようもないもどかしさでいたのを覚えています。

無理は禁物ですね。

ここはエチオピアでした。

 

気を取り直して次回は

ライフセーバー達への最後のレッスンについて書きます。

 

 

手作りRescue Tube

エチオピアにあるもので

救助用具として最も一般的なレスキューチューブ

を作ってみました。

 

 

アベラ達ライフセーバーから以前からインターナショナルスタンダードのレッスンをして欲しいとリクエストされており、このレスキューチューブでの救助技術はどうしても指導したい内容でした。

 

まず

一般に販売されている長さ太さなどの規格を調べ作図

作りは簡単

発砲スリロールをカットしてテープで補強

それを土台となるマテリアルにゴムひもで挟んで

周りを広告のバナー素材で覆って縫製して終わり

 

アイディアは活動1年以上前から持っていたので

発泡スチロールを入手できた後は

イメージ通りに進みました。

 

縫製技術もなかなかのもので

かなり完成度高く作れたんじゃないかと思います。

制作費用は200ブル/個(800円)

日本で既製品を買うと1~2万円らしいです。

 

必要なマテリアルも順調に完成

レッスンの準備が整いました。

 

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カットした発泡スチロールをこんな感じで土台にはめ込みました。

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100cm×50cmの広告バナーをデザイン

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大学内にある縫製屋さんに依頼

 

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義理と人情

月曜日
朝から1~4年生の美術を教えに学校に行った際
バロア君に会いました。
彼は私が水泳を指導してきた代表チームの選手の1人
専門はクロール

久しぶりだな
元気だったか?

ちょっと寂しげな目で
チームを首になった事を話してくれました。
練習に来ずにサッカーしてた事がコーチにバレたのが理由らしい。

そうだったのか〜

授業があったので
長くは話せなかったものの

お昼前にまたばったり

そこは
学校出た直ぐの所で
若い連中が集まる場所

選手の宿舎にも帰り辛くなったらしく、新しく知り合った友達の家に世話になってる事が分かりました。

その時も町に買い出しに行く用があり軽く会話して別れ、バスに乗ろうと歩きだす

でも何か気になる

バロアの目は寂しげに何か消化し切れない感じがした。

道を引き返し
バロアに会いに行きました。

もし、まだ水泳したいなら今日から来たら良い!コーチのタコタに出て行けと言われたんなら気にするな。
アイツもずっとチームから離れてて遊びほうけてる。気にする事は何もない。
俺がコーチだろ
ちょうど今日からスイム練を再開する。大会も出ればよい。君がやりたいなら。

と声をかけ
夕方待ってるからと別れました。

その日の夕方
1カ月ぶりにバロアがプールに来ました。
良く来たなー
おかえり

と声をかけ
練習スタート

みんなが久々の練習に根を上げてるところをバロアは黙々とメニューを見ながら泳いでいました。

やるなー

1カ月ぶりの泳ぎとは思えない。

そして練習が終わり
プールから出る時に
バロアが声をかけてきました。

こうたろう
僕は大会には行けない。
その日程に学校のテストがあるんだ。
今日はこたろうが声をかけてくれたからここに来たんだ。
ありがとう


胸が熱くなりました。


彼は賢い子です。
1カ月練習を離れて
これから練習しても自分が大会に出ても結果を出せないと分かっているようでした。

学校のテストの方が大切
大会には出ない
チームメイトとも疎遠

それでも
今日の練習に来て泳いで挨拶をしてくれた彼

ただ私にありがとう言うために
来てくれた彼の気持ちが本当に嬉しくてたまりませんでした。

まだ終わってませんが
やってきて
良かったと思いました。

英語も通じない
アムハラ語も片言
水泳指導も未熟

それでも8カ月間一緒にやってきました。

大会の結果も
水泳のタイムも
正直大した問題じゃない

義理と人情

日本語も詳しくありませんが
彼のおかげで
私の方が大切な事を教えてもらえました。

エチオピアに来て良かったです。