save the world

カリスタちゃん

シニアボランティアの丸さんがナンパして…嫌々声をかけて知り会ったカリスタちゃんに日本食を振る舞いました。


カリスタちゃんは
ロンドン大学のマスターコースで
マラリアの研究と採取でアルバミンチに来た20歳の女の子です。


シンガポールと香港?の二つ国籍あるらしく、これまで世界各国を両親の影響もあり飛び回り、日本にも何度も来たことあるようです。

20歳でマスターって
飛級でしょうか
ロンドン大学ってだけで凄いのに
可愛いらしい顔してても侮れん!

アルバミンチからバスで30分程行ったらシェレという村に重い機材を抱え早朝と夕方行ってはモスキート採取に明け暮れる彼女。

知ってましたか?
マラリア蚊は羽根にドット(点々)があるですって
ドットの蚊を見つけると大喜びするカリスタちゃん

蚊を捕まえて
大喜びする人を始めてみました。
世界は広い

そんなカリスタちゃんに
何か美味しい物を食べさせたいと、アツネと2人で餃子を作ることに

肉無しジューシーのタネの作り方をクックパッドで調べ

皮もコネコネ

頑張って150個くらい作りました。

残念なことに
フライパンに焦げ付き
見た目は良くありませんでしたが
美味しい餃子を食べてもらいました。

ご飯を食べながら
将来の話しになり
カリスタちゃんは
国境なき医師団に入り

Save the world

おー
世界を救いたいと
さらっと言ってのけました!

私が驚いていると
何か可笑しい?
と不思議気な顔

凄い
こんな人が世界を本当に救っちゃうんだろーな

いつか世界の苦しんでいる沢山の人を救いたい!

インドに行った15歳の私も同じように思っていました。

この協力隊に来たのもそんな思いがずっと心にあったから

しかし
アフリカに来てみて
何も変えられない自分

Save the world

私の口からは言えません。



世界各国
アフリカも殆どの国を訪れてきた彼女の言葉は

若さと怖さを知らないパワーがあり
本当に何かやってのけるんじゃないかと気持ちにさせられる



見送りの際に
アフリカの始めの国がエチオピアなの?
えっ!
エチオピア=アフリカじゃないよ
もっと他のアフリカの国々は住みやすい

エチオピア
それも2年…
凄い同情されました。

アフリカだからと不自由も受け入れてきましたが
やはりエチオピアは特別のようです…


2カ月の調査の終盤に出逢った私達
この日が最初で最後の食事になりましたがf:id:kotaroshinchi:20170916140504j:plain

いつか
何処かでまた会えたらいいなと
次会ったときはどんな立場にお互いなってるだろうか
もっと英語でいろんな話しを出来るようになっておきたいと
いい刺激を貰えた出逢いでした。

世界を救う
カリスタちゃん
またどこかで
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作戦会議

作戦会議

アベラからプールの監視体制について相談されたので
みんなで作戦会議を行いました。

50mプールに3人のライフセーバー

アベラの理想は
8人のライフセーバーを雇用し
午前4人午後4人とシフト制にするものでした。

100人以上の遊泳者を午前、午後と毎日見続けるのは大変

しかし
8人…
ライフセーバー
残念だけどそんな日はこないだろうな…

では
今の現状で監視体制を改善するのにはどうすべきか

アベラが用意した
インフォメーションボードの裏側を使って

プールの縮図を描いて
人員配置をどうするか
危険個所はどこだ
うんぬんを
1人1人考えを述べてもらいました。

私からは
人の集中力は30~60分が限界で、危険個所をウォッチングするのは1人で長時間は困難である事を伝え、30~60分のローテーションして行くことを提案しました。

そして
常にプール全体が視野に入るように
ポジション二ングが大事であることなどなど

正直
わたしは海監視の経験が主なのでプールの細かい監視方法は分かりませんが

予測される事故と対応
基本的な遊泳客の見方は同じかと思っています。

みんなで
あーでもない
こーでもない

前回の水質管理のミスコミュニケーションを反省に

私が教えるんでなく

みんで話し合って
私の意見も1つの考えとして
みんなの総意で物事を決めていく

このやり方が
ここには良さようです。

作戦会議を終え
3人とも満足気な顔

こんな会議をもっと開いていこーと
アベラが言ってくれました。

こんな時間をもっと作っていきたい

カスバカス
(一歩一歩)

練習後の飯

練習後の飯

真面目に早朝からスイム練に励む
50〜60歳のライフセーバー

練習後は直ぐに栄養をとってもらいたい

そんなこんなで
練習後にプールに近くのスタッフ食堂からパンを差入れする事にしました。

練習で疲れ、冷え切った身体に
暖かいパン

そして自分達で茹で卵や食事を持参してくるように提案しました。


パンを頬張る彼等のこの写真が最近のベストショットです!

Physical test


アベラ達3人のライフセーバーに対して、簡単な体力テストを行い水泳に必要な陸上トレーニングを教えました。

年齢的な理由もあり
プールで1度に泳げる時間は限られている。

私が予定している彼等への最終試験に400mを10分で泳げるようにと伝えてあります。


最初のスイム練ではtotal500mのメニューでしたが
7月末にはtotal1000mのメニューをこなせるようになりました。

距離を泳げるようになれば
自然と効率的な泳ぎが身に着く

しかし、練習時間と体力的には
身体の使い方を陸上で覚えてもらう方がいいと思いました。


項目は
腕立て伏せ、腹筋、懸垂
Coreトレーニング

腕立て伏せやコア系のテストは
以外にも結果はまずまずでした。

しかし腹筋と懸垂はまだまだ

エチオピア人は腹筋に力を入れることが苦手です。

懸垂は特に体幹に力が入らないと腕だけの力では身体を持ち上げることは難しい

このトレーニングを暇な時にやってもらえば
彼等の泳ぎが変わるんじゃないかと期待しています。

わたしも彼等に負けず
ひょろひょろの身体を鍛えます。



テフェリの成長


テフェリWikipedia
年齢16歳
職業:昼間はプールの掃除 夜間はバーのウェータ
収入:1日20〜40ブル(100〜200円)
性格:世界を平和に出来る力があるんじゃないかと思う程、純粋で単純
最近の彼の流行語:ちんこ アッレ
(日本語を最近覚えだしました。ありがとーこんにちわ…よりも…ちんこを連呼してきます)

そんな彼の成長が最近著しい

先ずは
相棒のハブタム君が両親の引越しでいなくなった事をきっかけに
仕事をちゃんとやるようになった
人が見てなくても働いてます。
以前は女の子見つけたら、ずっと話してるし、基本は寝てました。

責任感って凄いですね

そして
以前2mしか泳げなかったのに
気付いたらプールの端から端21mを完泳できるようになっていたこと

正直驚きました。

彼は普段掃除しかさせてもらえません。
泳ぎたくても、まずは仕事をしろとアベラが厳しく言っているので
指をくわえて眺めています。

私も彼にほとんど泳ぎ方を教えていません。

そんな彼が
アベラがいない時に
私が泳がせたら

21mを完泳!
なんで!

本当に嬉しくて何度も何度もトライするテフェリ

私が早朝アベラ達に泳ぎを指導してるのを遠くからずっと見てたんでしょうね

たったそれだけで
自分でいろいろ真似て泳げるようになったテフェリ

感動しました。
凄いなぁ

学校行けないし
お金ないし
本当に頭弱くてアホだけど

彼の純粋な目が私は大好きです。

私がプールサイドでPC作業してると
横に座り犬のように頭をスリスリしてくる動物なのか人間なのかも分からなくなる甘えん坊ですが

もっと彼にいろんな事を教えていきたいと思います。

テフェリの成長記録でした

月曜はメンテナンスデイ

久しく更新できておらずすみませんでした。

中間報告会が終わった7月末

大学に戻ると
アベラの提案が採用され
月曜は1日プールのメンテナンスを行う日になりました。

よかった!
これで時間がつくれる!

そして
スタッフみんなで掃除
はびこった汚れが綺麗に!
こんなに綺麗になるもんかとびっくりしました。

トイレも上から下までゴシゴシ

やる気になった彼等の手際の良さは本当に素晴らしい

そして何より
アベラがレストランの横に捨てられてた板を使って
お客さん向けにインフォメーションボードにしてきたこと

〜本日メンテナンスデイ〜
今日は遊泳できません。
カスタマーサービスを考えたアベラのアイディア


報告会をやり終え
一息つこうかと思うところを
彼等の頑張りをみれて
気を引き締めてくれる

この月曜をこれからうまく使っていきたいと思います。

決戦の日

決戦の日

7/20
中間報告会に加え
私はヤツとの決戦の場を作りました。

報告会に来たチョンべ
招待してないのに
レチャレ副学長のお母さんな亡くなられた事も重なり

彼の強い主張をのむ事にしました。

中間報告会に招待する条件に
会の後に話し合いをJICAスタッフを交えて行う。

それが全て終わりバジェットを支払う

途中退席はできない!

快く条件をのみ
報告会に現れた彼

事前にJICAスタッフに
これまでの経緯や彼のキャラクターを説明し
彼が逃げないように対策


予想通り
私の発表が終わると

チョンべは
時間がない、他にアポイントがある帰らなければならないと

JICAスタッフに問い合わせる彼

あー
50歳 大学教授
いくら良い服を着てきても

もう中学生にしかみえない


後から聞くと
受け付けのスタッフに5回
もうその他のスタッフにも何度も
帰りたいと問い合わせるチョンべ

幼すぎる


逃さねーぞ
この野郎


そして同期全員の発表が終わる
記念撮影を配属先のエチオピア人と撮る同期

私もブブから写真を撮ろうと声をかけられる

チョンべは撮影に参加せず
早く帰られせろアピール


はい
では話し合いでもしましょうか。

同期が報告会を終え
充実感と開放感に浸り盛り上がっている中

JICA事務所のローカルスタッフとボランティア調整員を交えて
会場の隅に机を用意して話し合いが始まる


JICAボランティアの活動はどう思っている?
調整員が切り出す

上部だけ取り繕った回答をチョンべが返す

いろいろ遠回しに話しを切り出そうとするも、まさか自分が注意されるために招待されたとは考えてもいないチョンべ

話題を変え、自分のペースに持ち込もうとする

あーもう
限界

Excuse me
Actually I don't have any problems about my activity and environmental

Now I'd like to talk about your attitude and behavior
Last Tuesday before lunch time you called me with only one finger alright
What did this gesture mean ?

顔色が少し変わる彼

犬のような呼び方をした事
失礼な態度を続ける彼の対応について我慢し切れず自らきりだした。

しかし
直ぐに冷静を保とうとする彼

何んだそんな事かい
これは文化の違いだ

私はそんなつもりで君を呼んだではない

予想通りの回答が返ってくる

JICA事務所のローカルスタッフもいる中でこれは文化の違いだと言い訳するチョンべ

中学生の言い訳を聞くのは
本当に大変


調整員からも問い詰めてもらった結果

彼は自分の非を認めない
その代わり
私が同じように人差し指1本で彼を呼んでも良い事になった

チョンべはこの呼び方をされても
何も問題ないらしい。

やり返しませんけどね
やり返したら彼と同じレベルの人間にに落ちてしまうから

ここまで言われたら
この件の追求は終わり

しかし
もう言いたい事を私も言いまくった

Why you look down on me?
What do you want ?

This gesture is human right violence alright !

This problem will become bigger

Because
You are government worker and I am Japan government volunteer.


何故
私を見下す

私が若いからか?
英語が出来ないからか?

君は私の人権を侵害している。

この問題は国際問題になるんだぞ

分かってんのか?

伝わったか分かりませんが
私の英語で怒りを伝えました。


最終的に
調整員がまとめてくれ

今後一切
私に対して直接コンタクトを取らない事を約束させました。

何かあれば
必ずブブや他のスタッフを通じて連絡を取ること


一言ったら
一しか理解できない彼に
丁寧に


どうもありがとうございます。

中間報告を終えて
疲れきっていた私

英語を聞き取るのも話すのも
もう頭が回らない

JICAローカルスタッフ、調整員
そんは言葉足らずの私の主張をくんでフォローして頂け

彼との関係を断つ事を約束させられました。


約束を破り、今後も同じ状況が続くようであれば
JICA事務所として正式に対応すると最後にクギを刺してもらい
戦いは終わりを迎えました。


あー
疲れた…

これで活動が続けられるのか
またもや任地変更をする事になるのか、分からない

でも
やる事はやった

金目当てで来た
チョンべ

日本人が汗水垂らして働いて収めてる税金をお前に簡単に渡すわけねぇだろ

なめんなよ
日本人を

そもそも
何故こんな事がおきるのか理解出来ない方もいると思います。


ここまで分かり合えない理由は
教育レベルにあると私は思います。

同期隊員が調べたところによると
IQ世界ランキングというものがあるようです。

日本は世界3位
エチオピアは世界ワースト2位

これだけ
かけ離れると
もう当たり前が通じない
そもそも
話し合う事が出来ない事が多くあると分かってもらえるんじゃないでしょうか。


IQが低いから
人間として悪いわけではない

IQなんてどうでもいんです。

でも
この差は大きいと思いませんか。


プラスαで言うと

アルコール中毒
チャットの過剰摂取

もうチョンべさんは
病気なんです。


同期隊員、JICAスタッフ、同僚達
皆さんに話しを聞いてもらって
だいぶ立ち直る事ができました。


しんどい時に助けてくれる仲間や理解者がいてくれて本当によかった。


決戦を終えて
同期が待つ報告会の打上げ会場に行くと

みんなが笑顔で迎えてくれました。

不安は無くなりませんが
この晩は
みんなで酒を呑んで、肉を食って、報告会を振り返り、労い

いろいろ
溜まっていたものが軽くなりました。


みんな大変で
いろんな悩みがあって

模索しながらやってる

残り1年弱
任期を満了して
みんなで元気に日本に帰れるように、気持ち新たにやっていこうと思いました。