一輪の花


蚊に何度も起こされ
疲れが抜けず、テンション低めの朝
大学に出勤する足も重い
まぁ毎日こんな感じなんですが

いつも通りローカルバスを待ってると男な子が近寄ってきました。


またマネーマネーかと
無視しようかと思ったら

ハイと

一輪の薔薇の花
をプレゼントしてくれました。

何か見返りをせがまれるのかと一瞬ためらいましたが

ありがとうと言ったら

友達のところにニコニコ
戻っていった男の子


初めて薔薇の花をもらいました。

鼻を近づけると
いい香り

あー
めっちゃ良い子じゃん
こんな素敵な事してくれる子
エチオピアにいるんだ

一瞬受け取るのをためらった自分が恥ずかしい
その後直ぐにバスが来て
名前も聞けなかったけど
バスの窓越しに手を振ってありがとうと伝えました。


こんな日もあるんだなー

バスの中でも
輪タクシーでも
大学着いてからも

薔薇の良い香りをかぐと
なんかホッとする

たった一輪のバラの花のおかげで
一日中ずっと幸せでした。


凄いですよね。

薔薇もらったのも初めてだし

花をもらうのがこんなに嬉しいなんて思わなかった。


人を幸せにするって
こんな身近にあって

子供も大人も外国人でも
関係ないんですね。

男の子から貰った薔薇の花↓

お引越し


デンマーク人のピーターが帰ってきたので5/28でお気に入りの部屋からでることに…

ホテル3階の角部屋でキッチン付き

バルコニーで
飯食ったり、星眺めたり
何より心地よい風が吹き抜ける

あー
いい部屋だった…

お引越しといっても
28号室➡︎26号室に移動しただけなんですけど

部屋の広さは二分の一

キッチンなし
トイレの洗面台の水で
米炊いて、料理するのはストレス

唯一の楽しみが自分で作る日本食だったのに…


まぁ最初はこんな感じで
不平不満ばかりでしたが

工夫すれば何とかなる
ベット横に即席キッチン

大き目のザルを買って
洗い終わった皿はこんな感じ

スペースはないけど
1人で住む分にはまぁ十分

ここはエチオピア

ただ弟が8月にエチオピア来た時には料理するにしても、寝るにしても狭い…

んー
まぁこれから考えます。

良い家ないかなー

ホテルなのでWi-Fiあって
生ビールがいつでも呑める特権を弟には味わってもらいます!笑

何の為に…


以前わたしが任地を離れている時に他の大学が水泳練習のためプールを5日間使ったことがありました。

そして
謝礼が30,000bill(15万円程)
あったと聞いてました。


薬品購入で出費がかさんでいるけど、これで今後も購入してもらえると喜んでいた出来事

しかし
その金は全てチョンべ教授のポケットマネーになっているとのこと。

エチオピアは最貧国です
(労働平均日当が1$未満、100円)

とんでもない収入
教授の月給より高い

この国のポジションに就いてる人間のほとんどは職位を利用してこんなビジネス?をしているらしい



何も分からんところから
いろいろ調べ、観察と記録を続けて
適正な塩素量も分かり
何とか水質を綺麗に保つknow-howがついてきた。

濾過器やポンプ
プールクリーナー

4ヶ月も水が入らないプール環境を何とかしたいと思ってやってきたけど

ただの教授の小遣い稼ぎの手伝いになっていたのか…

最近
ビラベット(飲み屋)を
オープンしたと言ってきて

食事を提供するのに
資金が足りないから1000ブル(5000円)貸してくれ、明日までに
(返ってこないと割り切って貸してあげました)

何かもう
使われたい放題なんだとガックリ

JICAボランティアって
サンタクロース

実質は住居費も生活費も日本が負担

ボランティアだけど
職員以上に働き
給料は出さずに済む

何と嬉しい援助団体でしょうか。


プールを利用してくれる人やそこで働くスタッフに為に…

分かってるんですが


ガックリです。

どうしたもんでしょうか…




治安

先週月曜の午後
プールに行くと
遠くからボンボンと音が

大学に隣接するリマットという住宅地で
警官隊と住民が小競り合いしているらしい。

また催涙弾
と思っていると

アベラ達から
さっき13歳の女の子が頭撃たれ死んだ
他にも今2人殺されて
たくさん病院に運ばれてると…

本当に?

理由を聞くと
政府から家を立退くように言われ指示に従わなかったからだと

エチオピアでは土地の権利を全て政府が握っており、以前も首都で同じような事が起きていました。

首都では更に仕返しに警官を殺す事までありました。


リマットって
同僚のアシャナフィの家がある地域


たまに昼飯食いに行ったり
コーヒー飲んでる場所

直ぐそこじゃん

何で13歳の女の子が撃たれないといけないんだ!

警察は言う事聞かないから
見せしめに殺したんだと

平然と説明してくるアベラ達…
この国ではこんなの当たり前なのか?


家に帰るにはリマットの前を通る必要がある

早めに帰らないと
巻き込まれる

急いでバスに乗り
帰ろうとするも

時既に遅し

道路封鎖されて
野次馬が集まっている

風にのって
催涙ガスがきて
目と喉痛くなる

大学内に戻り
落ち着くまで待機する


夕方になるも
大学からのバスサービスも動かず

どうしようかと考えてると

アベラ登場

俺帰るわ!

どうやって?

歩いて!

元兵士のアベラは
こんな時に力強い

彼と一緒にいることが1番安全だと思い一緒に大学を出ることに


リマットの家々の空には
紫色の煙が上がっている

催涙ガスを吸い込まないように

ミリタリーポリスが
四駆の荷台に
警棒で叩きながら逮捕者を乗せ
周辺を巡回していました。

本当怖い

アルバミンチは
現首相の出身地

それも首相はアルバミンチ大学の教授から首相に登りつめた人

だから
この地域は政府の行事も多いし
つい二日前にも首相がきて大きなセレモニーがあったばかり


リマット街は
昔からの地元民が住んでいる地域

木枠に土壁、トタン屋根の
エチオピアの田舎を感じられる地域です。

そこの住民に立退きを強制して
銃を使う。


たまにこんな事もある
警官達は政府の後ろ盾があるし、権力を振りかざす
本当エチオピア政府はダメだ

と同僚達は言う

力で抑えつければ
いつかドカンと
このしわ寄せがくる


先日は朝の出勤時に
浮浪者に後ろから襲われるし

警官隊は
こんなだし

これが
This is AFRICA
ってやつでしょうか。

前後左右
周囲に危険はないか

最近1人で歩く時は
常に緊張しまくりです。

サイフォンの原理


プールの底の堆積物を取り除きたい

プールクリーナーのようなゴミや埃りプールの底から吸い上げる便利な物はないかなと探していると

以前
首都で理科隊員のケイさんから聞いたサイフォンの原理を思い出しました。

サイフォンの原理とは
簡単にいうと気圧を利用して高いところの水を低いところに流すというもんです。

こんな感じ



そしてアルバミンチ大学のプールは高台にあり、この原理を使うには絶好のシチュエーションです。


アベラにバケツとフォースで原理を説明して実際にプールの水を吸い上げる事が出来るのかテスト


花の水やりするために
長〜いホースはあったので準備も楽チン

しかしホースが長すぎて
ホースを一旦水に全部つける作業に手間取りました。
ホース内の空気を抜かないといけないんですが、同僚達に説明がうまく伝わらず
自らプールに入ることに

流石おたまじゃくしが元気に育ってるだけあって底はヌルヌル

小さい頃は田んぼでも、どこでも飛び込んでたのに今はいろいろ気にしてしまいます…

ホースを水で満たし
口を塞いでプールサイドにあげ
バケツリレーのごとくフェンスからフェンスにホースをバトンタッチして

サッカーグランドへ


結果は
ちゃんと水が流れました。

エチオピアだろうが
標高が高かろうが、ここは地球ですね。サイフォンの原理はちゃんと使えました。

後は
水を吸い上げる口を掃除機みたいな吸引口にして堆積物を吸い上げるようにすること。


アイディアをノートに書き出し
試作に取り掛かります。


上手くいくか分かりませんが
次回をお楽しみに!

国家試験でネット遮断

突然始まる
エチオピアの国家試験

問題流出防止のために
インターネットが約1週間遮断されました。

去年も数日ありましたが

本当に突然やってきます。

JICAエチオピア事務所もネットなし

外資企業の方々はたまったもんじゃないでしょうね。

This is Ethiopia

この後
書き溜まったブログ投稿します。

手作りポンプ vol.1

濾過器設置にあたり
水を組み上げるポンプが必要

どんな方法があるのか

ジェネレーターを使って組み上げる方法が普通で簡単でしょうが

機械類は直ぐ壊れる

というより壊す

エチオピア人には失礼ですが
日本のようにメンテナンスをして
モノを長く大切に使い続けることは
正直出来ません。


電気の動力を使わずに何かないか

調べていくと

水撃ポンプ
手押しポンプ
がヒットしました。

水撃ポンプは自作するには難しすぎるし、プールには不向き

手押しポンプなら作れるかな?

井戸でガチャガチャ押すと
水が出てくる
よく見るあれ

手押しポンプ作りたい!

塩ビ菅
ゴム
鉄パイプ
大学内に捨てられているスクラップで作れないものか


構造を調べていくと
自作している人もいる!

やってみよう!

ポイントは逆止弁

いろんな弁がある事が分かりました。
ビー玉式
ドア式
キャップ式

以前、循環器の勉強をしてる時に知った僧帽弁や心臓の弁を思いだします。

とりあえず
有るもので試作品を作ることに

準備したのは
・ペットボトルのキャップ
・塩ビ菅
・釘
・ゴム性 靴の中敷
・壊れたデッキブラシの柄

まずキャップに水が通る穴を開ける

次に弁となるゴムを中敷からカット

キャップの内側からゴム弁とキャップを固定するために釘を打つ
逆止弁完成


次に
その弁を塩ビ菅にはめ込む
今回は塩ビ菅を火で炙り
柔らかくしてキャップを入れ込む事に
補強で、塩ビ菅の端を1cmカットしておいたものを
弁が抜けないために蓋変わりに入れました。

釘が無造作に出てるのが気になりますが何とか形になりました。
これで水を吸い上げる弁の固定完了

次はポンプのスポイトとなる部分

今回は壊れたデッキブラシの柄にゴムを巻き付けました。
密閉が足りないと思い、ガムテープで微調整…
上手くいくだろうか


塩ビ菅に排水口の穴をあけ、ホースをはめ込む

ここから吸い上げた水がでれば成功です。


いざ
実験!


結果は
水は吸い上げる事はできましたが
逆止弁から水が漏れまくり…
密閉度も足りずに
吸い上げられる水の量も少ない

見事に失敗しました。

直ぐに
逆止弁のゴムの厚さを倍に
スポイト部分も少し厚めにして
再チャレンジ


しかし
結果は同じ…

今回の実験の成果は
ポンプの仕組みを理解する事ができた事。
ネットで写真や構図を見てもイマイチ分からなかった部分が
実際に作ることでどんな仕組みになっているかわかりました。

次回は
道具を揃えて再チャレンジ

協力隊の良いところは
いくら失敗しても良いところ!
TRYあるのみです!